歩行者の4割以上がトラックの左折事故の危険を感じている!
東海クラリオン株式会社が実施した「左折事故・巻き込み事故」に関する意識調査で、歩行者の44.1%がトラックの左折事故の危険を感じた経験があると回答しました。
この調査は、全国の10代から90代の男女1,000人を対象に実施され、歩行中のトラックや大型車の左折事故に関する意識や経験について詳しく調べられました。
調査結果によると、歩行者が左折事故の危険を感じた経験がある割合は44.1%にのぼり、そのうちの6割以上が自分自身を危険に感じた経験であることが明らかになりました。
ドライバーの目視と勘への依存、歩行者の意識改革も急務
さらに、調査では、ドライバーが「目視と勘」で距離を測っていることを知らない歩行者が全体の57%に達することも判明しました。
大型車は後輪が前輪よりも内側を通る「内輪差」が生じるため、運転席の反対側は死角となり、ドライバーは目視だけでは後方の状況を把握しきれません。
国土交通省は、大型車の側方衝突警報装置の義務化を進めていますが、既存車への設置は遅れており、ドライバーの目視と勘に頼っている車両が依然として多く存在する状況です。
歩行者とドライバー双方への意識改革が重要
今回の調査結果から、左折事故や巻き込み事故を防ぐためには、歩行者とドライバー双方の意識改革が重要であることが改めて浮き彫りになりました。
歩行者は、明るい服装や反射材付きの衣服を着用するなど、自分の存在をドライバーにアピールする工夫が必要です。また、トラックの挙動をよく観察し、特に右左折やバックをしようとしている場合は距離を保つようにしましょう。
一方、ドライバーは運転中の注意を徹底するだけでなく、高精度なバックカメラや死角検知センサーなどの安全装置を活用することも重要です。
社会全体で左折事故や巻き込み事故に対する認知度を高め、適切な行動をとることで、事故の発生を防ぐことが大切です。