渋谷区立中学校でAI英語授業が進化
近年、教育現場におけるAI技術の活用が進んでいますが、特に注目されるのが渋谷区立中学校で実施されている英語教育です。最新のAI英会話アプリ「ELSA for Schools」を導入した授業は、生徒たちに新たな学びの機会を提供しています。
ELSAで学ぶ新しい英語教育
ELSAは、世界最先端のAI技術を駆使して、音素レベルでのフィードバックや、学習者との対話機能を実装した英語コミュニケーション支援アプリです。このツールは、主に2年生と3年生の生徒を対象に導入されており、個別に発音やアクセントを評価し、それぞれの学びをサポートしています。
もうすでに半年が過ぎ、生徒たちは自分のペースで学習を進めており、その結果、英語への自信や興味が大いに向上したと感じています。教員も生徒の進捗や成果を一括で管理できるため、授業運営が大変スムーズになっています。生徒たちはこれにより、英語での表現力を高め、積極的に授業に参加するようになりました。
研究授業の実施
11月1日、渋谷区立上原中学校では「AIを活用した外国語科における探究的な学び」というテーマで、公開研究授業が行われました。この授業は、ELSAを使用し、英語を使った探究活動を通じて生徒の知識を深める内容となっていました。授業後には上智大学の池田真教授からの講評があり、内容言語統合型学習(CLIL)という学習法について話がありました。これは、言語学習と内容学習を統合し、より深い理解を促進する手法です。
生徒の反応
研究授業感染後には、生徒たちにインタビューも行われました。彼らは「自分の発音を客観的に評価されるのでやりやすい」といった意見や、「英語に対する自信がつき、さらにスキルが磨かれると感じる」といった前向きな感想を共有しました。このように、ELSAを通じた学習は、彼らのモチベーションを高める要因となっています。
教育委員会の目指す未来
渋谷区教育委員会の柳田俊先生は、地域の多様な文化的背景を背景に持つ生徒たちが主体的に学ぶことを重視しています。ELSAの導入により、生徒個々の英語力を客観的に把握させ、これからの英語力向上に繋げていく取り組みを進めています。
さらに、区内に在住する留学生やALTとの交流の機会を増やすことで、ELSAで培った発音やスピーキング能力を実践する場が増加しています。これは東京都英語スピーキングテスト(ESAT-J)の対策にも有効です。
ELSAとは
ELSA(English Language Speech Assistant)は、英語力を正しく自信を持って話せるようになるためのAIパーソナルコーチアプリです。2015年に始動して以来、192の国々と5000万人以上のユーザーに利用されており、その音声認識技術は世界中の教育機関でも採用されています。目覚ましい成果を上げているこのアプリの導入は、今後日本の教育現場においても重要な役割を果たすと期待されています。
終わりに
AI技術を駆使した英語教育の新たな取り組みは、渋谷区の生徒たちに次世代の学びを提供し続けるでしょう。彼らが世界を舞台に活躍できるように、このプロジェクトがさらなる飛躍を遂げることを願います。