洗練されたアート空間での新たな挑戦
この秋、東京・表参道のOMOTESANDO CROSSING PARKで、ライゾマティクスによる展覧会「recursive」が開催されます。会期は9月14日から10月3日まで。ライゾマティクスは、真鍋大度と石橋素という二人のクリエイターが主宰するクリエイティブコレクティブで、テクノロジーとアートが交わる新しい可能性を探る作品を数多く発表してきました。
ライゾマティクスは、これまでにビョークやPerfumeといったアーティストとのコラボレーションを通じて、メディアテクノロジーの可能性を実験的に探求してきた実績があります。過去には東京都現代美術館や中国・深圳のDesign Societyなどでも個展を開いており、その活動は国内外で注目を集めています。
反映されるAIの進化と人間の役割
本展のキュレーションは、金沢21世紀美術館の館長を務める長谷川祐子が担当しており、テーマは「AIの再帰的な自己学習と創造性の進化」です。特に注目されるのは、屋外と屋内の両方のスペースを使用した映像作品の展示です。この新たな試みでは、AIが自己の学習をどのように進めていくのか、その過程を観客が見守ることができるというユニークな体験が用意されています。
展覧会では、大型LEDとカメラを設置し、AIが生成したコンテンツを表示する仕組みが組み込まれています。カメラが映し出す世界は、AIモデルの進化を促進する要因となります。これにより、観客自身がAIの学習過程に影響を与える可能性があり、人間とAIの共創による新たな芸術体験が展開されるのです。
生成AIとの共演
さらに、「recursive」は現在進行中のプロジェクトとも言える作品で、KOTARO NUKAGA(天王洲)で行われている「Rhizomatiks Beyond Perception」展から発展したものです。KOTARO NUKAGAでは、AIと生成芸術をテーマにした作品が展示されており、来場者はこの関連性を深く体験することができるでしょう。両展覧会を通じて、ライゾマティクスが提唱する新たな芸術表現の可能性を存分に感じることができます。
招かれた新しいアートプロジェクト
そして、本展を主催するanonymous art projectは、若手アーティストから国際的な活躍を遂げる作家たちを支援するプロジェクトです。これまでにも多くの著名アーティストの展覧会が行われており、OMOTESANDO CROSSING PARKの独自性を際立たせています。過去の展覧会には鬼頭健吾や毛利悠子などのアーティストが参加しており、そのクオリティには定評があります。
若いクリエイターから経験豊富なアーティストまで、多彩な作品が集まるこの機会にぜひ足を運んでみてはいかがでしょうか。入場は無料で、幅広い層にアートを楽しむ機会を提供します。特に、アートとテクノロジーが融合した作品は他では体験できないものばかりです。
展覧会詳細情報
「recursive」展は、以下の詳細で開催されます。
- - 会期: 2024年9月14日(土) - 10月3日(木)
- - 開廊時間: 10:00 - 20:00 (会期中無休)
- - 会場: OMOTESANDO CROSSING PARK
- - アクセス: 東京メトロ表参道駅A5出口から徒歩約0分
アートファンはもちろん、テクノロジーに興味がある方にも楽しんでいただける展覧会です。この機会に是非、ライゾマティクスが挑む新しい表現の形を体感してみてください。