キンドリルが発表したAIガバナンス支援の新サービスの全貌

キンドリルが新たに発表した「エージェンティックAI デジタルトラスト」の概要



ミッションクリティカルなテクノロジーサービスを展開するキンドリルが、エージェンティックAIの能力を安全かつ効率的に管理する新しいサービス「エージェンティックAI デジタルトラスト」を発表しました。このサービスは、企業が複雑なハイブリッド環境やマルチクラウド環境でAIを活用する際のガバナンスを強化し、AI導入の信頼性を高めることを目指しています。

急速なAI導入とその課題



近年、企業がAIを導入するスピードは急速に加速しており、特に2025年版のKyndryl Readiness Reportによると、68%の企業がAIへの投資を積極的に進めていることが明らかになっています。一方で、61%の企業は前年比でROIを証明するプレッシャーが高まっていると感じているとのことです。その中で多くのサイバーセキュリティの障害が人的ミスや接続の脆弱性に起因していることも、企業の悩みの種となっています。

このような現状を踏まえ、キンドリルのセキュリティ&レジリエンシーのリーダーであるクリス・ラブジョイは、「エージェンティックAIは新たな機能を提供する一方で、不適切なガバナンスが新たなセキュリティリスクを引き起こす可能性がある」と警鐘を鳴らしています。

エージェンティックAI デジタルトラストの機能



新サービスは、AIエージェントを管理するためのコントロールセンターとして機能し、安全で透明性の高い環境での導入をサポートします。特にデータセキュリティやコンプライアンスが重視される中、AIエージェントの運用をセキュリティ重視のアプローチで管理することを特徴としています。このために、既存のエンタープライズ向けセキュリティ基盤やハイブリッド環境、マルチクラウド環境との統合を前提に設計されています。

具体的には、キンドリルはマイクロソフトとの協力により、さまざまなテクノロジーを活用した信頼性・ガバナンス・コンプライアンスの強化に努めています。特に、Microsoft Fabricを用いたモデリング環境を活用することで、エージェンティックAIに対する信頼を高めることを目指しています。

セキュリティ対策とリスク管理



この新サービスの中核機能には、AIエージェントのライフサイクル全体に対する包括的なセキュリティ対策が含まれています。具体的には、エージェントの発見と登録、テストと認証、継続的なポリシー監視、監査とコンプライアンス報告、AI検知と対応のマネージドサービス(AI-MDR)、プロアクティブなリスク管理などが組み込まれています。

これにより、企業はAIエージェントを安全に運用し、規制要件を満たしつつも、変化に対する柔軟性を保つことができるのです。AI導入の利点を最大限に引き出しつつ、同時にリスク管理を強化するためのこのアプローチは、キンドリルのエキスパートによるセキュリティ技術に裏打ちされているため、安心です。

まとめ



キンドリルの新しい「エージェンティックAI デジタルトラスト」は、企業がAIを安心して導入するための強力なツールとなるでしょう。急速に進化するAI技術と共に、そのガバナンスを確立し、企業のデジタルトランスフォーメーションを支える役割が期待されています。今後の展開にも注目です。

会社情報

会社名
キンドリルジャパン株式会社
住所
東京都港区六本木6丁目10−1 六本木ヒルズ森タワー 43階
電話番号
03-6737-0000

トピックス(IT)

【記事の利用について】

タイトルと記事文章は、記事のあるページにリンクを張っていただければ、無料で利用できます。
※画像は、利用できませんのでご注意ください。

【リンクついて】

リンクフリーです。