アスエネが業務効率化を加速するAI活用法
アスエネ株式会社(本社:東京都港区)が進める「ASUENE AI LAB」。この新たな社内AI研究機関は、設立からわずか1カ月で、驚くべき成果を上げました。グループ全体の業務時間を月間で約9300時間も削減したことが、最近の調査から明らかになったのです。
業務時間の削減の内訳
グループ全体へのアンケート調査によると、AIを活用した業務自動化が主な要因であることが分かっています。具体的には、1人あたり約1.5時間の業務時間が創出され、これを集めると9300時間以上に達しました。特に開発部門では、エンジニア1人が月に2時間以上の削減を実現し、業務効率が大きく向上しました。これにより、生成AIを用いて文書作成やデータ分析、カスタマーサポートが格段にスピードアップ。企業全体の生産性向上につながっています。
問い合わせ件数の減少
さらに、コーポレート部門への問い合わせ件数も減少したことが大きな成果です。従来、週平均で15件あった問い合わせが、AIチャットボットの導入により8.6件に減少。この結果、月167時間にあたる業務効率化を達成し、企業全体の働き方改革にも寄与しました。
社内でのAI活用促進
調査の結果、90%の従業員が実際にAIを活用しており、96%がアウトプットの質向上を実感しています。また、AIを用いたワークフローの標準化が進められ、各事業部門での実装が拡大しています。これにより、部門単位の業務効率化も進み、さらなる時間の創出に寄与しています。
ASUENE AI LABの理念
「ASUENE AI LAB」は、エネルギー・環境・サステナビリティの分野に特化したAI技術の研究開発を行うことで、様々な業務課題の解決を目指しています。特筆すべきは、すでに実績のあるCO2排出量算定を容易にするAI-OCR機能や、ESGデータビジネス「ASUENE ESG DATA」の展開です。これらは、企業が環境に配慮した経営を行う上で非常に重要な要素となるでしょう。
今後の展望
アスエネは、生成AIを活用したサービスの提供を通じて、企業が環境やESGビジネスに負担を感じることなく取り組めるよう支援していく方針です。AIの活用を通じて、業務効率向上に留まらず、脱炭素・ESG領域の改善にも寄与することを狙っています。最終的には、悪化する環境問題への対応として、企業のサステナビリティ経営を加速させていくことが目標です。
結論
アスエネの「ASUENE AI LAB」がもたらした業務時間の削減は、その成果だけでなく、企業が直面している環境課題を解決するための大きな第一歩とも言えます。今後もAI技術を駆使し、持続可能な社会の実現に向けた取り組みを進めていくことでしょう。企業界の最前線での進化から目が離せません。