物価高騰が女性消費を冷やす?7月の消費意欲は上昇も前年比では低迷
博報堂生活総合研究所が発表した「来月の消費予報」によると、2024年7月の消費意欲指数は46.5点と、前月比で3.1ポイント上昇しました。しかし、前年比では0.6ポイントの横ばいとなり、7月としては過去5年で最も低い数値となりました。
長期化する物価高騰の影響が顕著で、特に女性を中心に消費意欲は伸び悩んでいます。女性の消費意欲指数は前年比で減少しており、自由回答でも「今後の出費予定のために我慢している」という声が目立ちます。物価高騰に関する回答は、5か月連続で増加しており、特に女性からの回答が増加していることがわかります。
一方、男性は消費意欲指数が前月比、前年比ともに上昇しました。夏休みやボーナス期の影響もあり、旅行や外食など幅広いカテゴリーで消費意向が高まっているようです。
男性は旅行や外食で消費意欲上昇
「特に買いたいモノ・利用したいサービスがある」という人の割合は29.4%で、前月比で3.6ポイント上昇しました。特に男性においては、旅行、飲料、書籍・エンタメなど幅広いカテゴリーで消費意向が高まっていることがわかります。
7月の消費動向は?
7月は、夏休みやボーナス期ということもあり、例年消費意欲指数が高まる月です。しかし、今年の7月は、物価高騰の影響で、女性を中心に消費意欲は低迷する可能性が高いと考えられます。
一方で、男性は旅行や外食など、消費意欲の高いカテゴリーが見られることから、消費全体をけん引する可能性があります。今後の消費動向は、物価高騰の状況や、男性の消費意欲の持続性などが注目されます。
まとめ
7月の消費意欲指数は前月比で上昇したものの、前年比では横ばいとなりました。長期化する物価高騰の影響で、女性を中心に消費意欲は低迷しているようです。一方で、男性は旅行や外食など幅広いカテゴリーで消費意欲が高まっていることがわかりました。今後の消費動向は、物価高騰の状況や、男性の消費意欲の持続性などが注目されます。