鹿児島銀行、リンカーズの営業研修で個人営業力を強化
鹿児島銀行(本店:鹿児島市)は、リンカーズ株式会社が提供する「課題起点型営業研修」を個人営業部門に新たに導入しました。この研修は、銀行の法人営業向け研修に続くもので、行員から高い評価を受けたことから実施が決まったものです。
研修の背景と目的
鹿児島銀行では、2024年度から2026年度にかけて進められる第9次中期経営計画において、「挑戦」や「幸せ」をキーワードにした営業体制の強化を掲げています。その中で特に重要視されているのが、「総資産営業」を見据えた課題起点型の営業スキルの習得です。リンカーズは、2025年8月に法人営業向け研修を実施し、課題を的確に構造化し提案するプロセスが高く評価されたことが、今回の研修導入につながったと言えます。
研修の詳細
今回の研修は、2025年11月6日と14日の2日間で行われ、計81名が参加しました。研修内容は、以下の3部で構成されています。
第一部:個人営業におけるコンサルティング営業の重要性
このセクションでは、顧客の人生に寄り添う営業姿勢や、課題起点営業の意義を学びました。
第二部:課題起点のコンサルティング営業を実践するためのポイント
顧客の課題を抽出し、提案までのプロセスを複数のフレームワークで体系的に学ぶことが求められました。
第三部:グループディスカッション&ロールプレイング
実際の営業現場を想定し、課題の想起・整理やソリューション提案の考察を行います。ロールプレイングを通じて、現場での再現性を高めることが目的です。
研修の効果
研修後に行ったアンケートでは、参加者全員(100%)が「満足」と回答し、特に課題抽出のプロセスや顧客に寄り添った営業姿勢について高い評価が寄せられました。受講者からは、「これまで感覚的に行っていた営業を論理的に説明できるようになった」との声や、「営業スタイルを明確に理解でき、不安が解消された」といった感想が寄せられました。
複雑化する営業環境への対応
近年、金融機関では営業担当者が顧客のニーズに基づく営業活動をすることがますます重要になっています。リンカーズは、この流れに対応し、2018年から「Linkers for BANK」というプログラムを展開しています。
このプログラムを通じたビジネスマッチング研修や人材育成の支援は、これまで13件以上の研修と170社以上の営業同行支援を行ってきた実績があります。さらに、営業同行によって課題の顕在化数が同行前の2.1倍に増加するという成果も確認されています。
今後もリンカーズは、地域金融機関や地域に根差した事業会社のために、収益機会の拡大と地域経済の活性化を推進していく方針です。
まとめ
鹿児島銀行の新たな取り組みとして、リンカーズの課題起点型営業研修が個人営業部門に導入されました。本研修を通じて、顧客に寄り添う営業力の強化と現場での実践力向上が期待されます。今後の展開にも注目です。