柏ウッドテラスが木材利用推進コンクールで栄光の一冠
令和6年度の木材利用推進コンクールが開催され、ポラテック株式会社の木造事務所「柏ウッドテラス」が優秀賞を受賞しました。本コンクールは1993年から木材利用の促進を目的に行われており、2部門から成り立っています。
「柏ウッドテラス」は、一般流通住宅用建材だけで構成された木造軸組工法で設計されており、設計・施工にはポラテック株式会社が担当しています。この受賞は、ポラスグループの創業55周年を祝う重要な機会となりました。
木材を使用した効率的かつ美しい空間の実現
この建物の特筆すべき点は、杉や桧、赤松、唐松などの一般流通住宅用建材を用いながら、効率的な設計と美しいデザイン性を両立させていることです。オリジナルの構造計算ソフト「ウッド・イノベーターNEXT」を利用することで、特殊な材料を使わずに済み、戸建住宅に精通した技能者による施工が可能となりました。
短期間での工事を実現し、2階の天井には構造体を露出させることで、内装工事の手間を省いています。また、構造設計には居室の照明計画も緻密に組み込まれており、梁と照明機器を一体的にデザインすることで、木質感を最大限に引き出しています。この工夫によって、竣工後も経年変化を楽しめる室内環境が実現されました。
環境に優しい建材の使用
「柏ウッドテラス」は、フルプレカット材を使用しており、現場での手加工が必要ないため、木くずや端材といった廃棄物をほとんど出さずに済みます。さらに、自社のプレカット工場との連携により、余剰材をリサイクルする体制を整え、全体としての廃棄物削減にも貢献しています。このような取り組みを通じて、木材利用の新たなスタイルを提案するポラテック株式会社は、木材プレカット生産量においても業界No.1とされています。
まとめ
「柏ウッドテラス」の受賞は、木材の特性を最大限に活かした優れた設計の結果であり、木材利用のさらなる促進に寄与することでしょう。今回の受賞を機に、ポラスグループは引き続き木造非住宅建築の普及や、環境への配慮の重要性を訴求していく姿勢を崩さないでしょう。これからも、木材利用の新しい可能性に期待が高まります。