日本文化とテクノロジー
2020-01-31 10:01:46

ITと職人技の融合で日本の文化を世界に発信する新プロジェクト

ITと職人技の融合による新たな文化体験


近年、訪日外国人の増加と共に、本物の文化体験を求める声が高まっています。特に、日本の伝統的な技術や芸術に触れたいというニーズが急増している中、J-CAT(Japan Culture and Technology株式会社)は、そのニーズを満たすための新しいプラットフォームを提供します。このプラットフォームは、日本の職人・芸術家と外国人旅行者を結びつけることを目的としており、遊休スペースを活用することで、双方にとっての課題を解決し、持続可能な文化体験を提供します。

課題の背景: 日本文化体験の現状


今日のインバウンド市場では、単に観光やショッピングを楽しむだけでなく、日本の文化を実際に体験したいという旅行者が増えています。しかし、職人や芸術家は、多額の初期投資を必要とするハード面の準備に悩まされています。会場や必要な道具を整えることが困難で、さらに営業に必要なITスキルや集客力を持たないため、活動を始めることができないのです。このように、物質面とスキル面の二重の障壁に直面しているのが実情です。

J-CATのアプローチ: 遊休スペースの活用


J-CATでは、こうした課題に対処するため、既存の施設にある遊休空間を活用します。この仕組みでは、文化体験を希望する企業や旅行者に対し、一流の講師と最適なスペースをセットで提供することで、スムーズな体験を可能にします。具体的には、例えばお寺や料亭を利用した企業研修などが挙げられます。これにより、文化体験の質を高め、職人にとっても活動の場を得ることができます。

プラットフォーム事業の展望


J-CATの文化体験プラットフォームでは、登録した講師(職人・芸術家)と宿泊施設(旅館・ホテルなど)が相互にマッチングされる仕組みを持っています。2020年春からのサービスの開始を予定し、さらなる展開を目指しています。このプラットフォームを通じて、職人たちの技術を外国人に直接伝えることで日本の文化に対する理解を深め、新しい価値提供が行われるでしょう。

経営理念: 文化とITの架け橋


J-CATの設立者である飯倉竜氏は、シリコンバレーでの経験から、日本の文化とITが結びつく必要性を強く感じていました。日本の文化は世界に誇るべき資源ですが、テクノロジーの進化から取り残される危うさも併せて理解していました。彼の理念には、感動的な体験をより多くの人に届けることと、関係するすべての人が幸せになるような仕組みを構築するという強い思いが込められています。

チームの紹介


J-CATのメンバーは、それぞれ異なるバックグラウンドを持ち、技術者賞を受賞するような高いスキルを持つことが特徴です。飯倉氏は、ITと商業面での経験を活かし、円谷雄二氏はソフトウェア開発において優れた実績を誇ります。彼らの協力によって、文化とテクノロジーを繋ぐ新たな実現を目指しています。

結論: 新しい文化体験の可能性


J-CATは、ただの文化体験提供に留まらず、職人たちが自らの技術を生かし、訪日外国人と直接つながることで、実際に日本文化を体験できる場を提供します。この取り組みを通じて、確かなスキルを持つ職人が活躍できる社会の実現と、日本文化の持続的な発展に寄与していくことでしょう。

会社情報

会社名
J-CAT株式会社
住所
東京都中央区日本橋一丁目4番1号日本橋一丁目三井ビルディング(コレド日本橋)5階
電話番号
03-4571-0099

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