AI分野での提携
2025-03-28 14:27:26

Fairy DevicesとブレインパッドがマルチモーダルAI分野で協力

マルチモーダルAIの新時代が到来



Fairy Devices株式会社、株式会社ブレインパッド、そして株式会社BrainPad AAAの3社は、マルチモーダルAI(1)技術を駆使した業務提携を発表しました。本提携の成果として、現場業務のデジタルトランスフォーメーション(DX)を支援する「作業動画解析AIエージェント」が共同で開発されました。このAIエージェントは、現場の技術作業を支援するための新たなソリューションとして、今夏の提供開始が予定されています。

作業動画解析AIエージェントについて



このAIエージェントは、ブレインパッドによって設計され、BrainPad AAAが開発したもので、産業現場におけるさまざまな作業を解析します。また、Fairy DevicesのマルチモーダルAIライブラリと連携し、ウェアラブルデバイス「THINKLET」を利用することで、技術者や作業員が自らの作業を行う際に、デバイスが音声情報や映像、各種センサーからのデータを記録・配信します。

AIエージェントは、これらの情報を処理・解析し、自動的に作業手順書やマニュアル、報告書を生成することが可能です。加えて、現場での緊急時には、遠隔から支援を受けることもできます。これにより、現場の作業が属人化せず、作業手順が明文化され、煩わしい報告業務からの解放が実現します。

デジタルトランスフォーメーションへの貢献



Fairy Devicesは、マルチモーダルAIを用いた現場業務のDXを推進する企業として、市場に革新的なソリューションを提供しています。主力製品である「THINKLET」は、AIと円滑にコミュニケーションするために最適化されており、軽量で人間工学に基づいたデザインが特徴のウェアラブルデバイスです。このデバイスは、騒音の多い産業現場でも安定した画角を提供し、クラウド上で全ての操作が可能です。これにより、世界中のさまざまな現場で高い評価を得ており、特に南極などの極地での活用事例が報告されています。

今回の新たなソリューションでは、Fairy Devicesが蓄積してきたデータ処理技術やリアルタイム制御技術が活用され、現場のニーズに応じた追加機能の実装も見込まれています。BrainPad AAAは、AIエージェント事業に特化したブレインパッドの子会社として、現場から得たデータを効果的に処理するための機能開発を担当します。

産業界の課題に対する取り組み



日本の製造業は、労働力不足や技能伝承の問題に直面しています。ブレインパッドは、このような課題に対応するために、顧客に寄り添ったデータ活用の提供を行っており、AI技術の導入を通じて、生産性向上を目指しています。また、現場の実態に基づくプロジェクト支援を行い、各産業特有の課題の解決に尽力しています。

3社の提携によって開発された「作業動画解析AIエージェント」は、現場の業務改善や異常検知、原因の特定などに非常に効果的です。これにより、AIが現場の情報を解釈し、最適な判断を下す能力が飛躍的に向上します。このAIエージェントを通じて、業界全体でのナレッジシェアリングや技能の伝承が可能になると期待されています。

展示会でのデモンストレーション



3社は共同で「作業動画解析AIエージェント」のビジネス展開に向けたマーケティング活動を行います。その第一弾として、2025年4月15日から17日に東京ビッグサイトで開催される「AI・人工知能EXPO」に出展し、同ソリューションのデモンストレーションを行う予定です。

Fairy Devicesの藤野CEOは、今回の取り組みにより、AIと人間が共生する未来が実現されることを確信しています。各社の専門性を融合させ、持続可能な技術革新が進むことが期待されています。今後もこのプロジェクトを通じて、さらなる発展が見込まれるでしょう。

(*1)マルチモーダルAIとは、複数の異なるデータタイプを同時に処理できるAI技術のことです。


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会社情報

会社名
Fairy Devices株式会社
住所
東京都文京区湯島2-31-22湯島アーバンビル7F
電話番号
03-3814-3582

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