広報実務を数式で体系化
株式会社タンシキは、2023年10月、新たに「広報実務のバイブル 報道対応編(β版)」を公開しました。この新しいモデルは、広報活動の様々な知見を「数式」という形で構造化し、広報の実務における重要な要素を理解しやすく整理しています。
新たな広報の視点
広報は、単に情報を発信する業務ではなく、社会での現象を発生または抑制する力学を持つものと捉えられています。タンシキではこの力学を、「攻め」と「守り」の二つの側面から分析しています。攻めとは、パブリシティを獲得すること、守りとは、危機管理広報の実施を指します。これらを数式で表現することで、広報担当者がどの点に強みを持ち、どの点が課題であるかを明確にできるようになります。
数式化された広報実務のバイブル
本バイブルには、広報活動を4つの階層に分けて整理しています。まずは、マネジメントの基本的なフレームワークを提示する上位概念、次に実務的な総論を構成する中位概念、そして、日常的な業務に基づく下位概念について詳述しています。さらに、基盤概念も含まれており、全体的な効率性を高めるためのスループットモデルが紹介されています。
報道対応編の目的
報道対応編の目的は、広報実務における成功を数学的に測ることではありません。むしろ、広報の実務を概念的に可視化し、業務の品質向上を図ることに主眼を置いています。この数式モデルを基に、自社のリソースや状況に合わせて注力すべきポイントを見極めることができるのです。
モデルの構成
1. 報道対応全体
報道対応のマネジメントを数式化した「MRM」モデルでは、優れた基盤があっても、社会の期待を無視した企業エゴが肥大している場合には、報道機関から拒否されるというリスクを示しています。
2. パブリシティ領域
パブリシティ獲得を目指すモデルは、「運」に頼らず、ニュースバリューや適切なマーケティングの実施を重視しています。
3. 良質なネタ収集のエコシステム
情報が継続的に集まるようなエコシステムを設計することの重要性が強調されています。
4. 危機管理広報の全体構造
このモデルは、企業の価値を守るだけでなく、ステークホルダーのダメージも抑制する力学に基づいています。
5. 平時の備え
良好な危機管理のためには、事前の準備が重要だということが、数式で示されています。
今後の展望と期待
タンシキは、今後も広報業務の各領域における数式モデルを公開していく計画です。これにより、広報担当者の育成や組織マネジメントの支援も視野に入れています。広報がビジネスの成果創出や経済活動に寄与できるような環境を整えていくことを目指しています。
広報実務のバイブルは、広報担当者や企業にとって新たな価値を提供する一冊として、広く利用されることが期待されます。今回の「報道対応編」は、広報活動の本質を深く理解するための手助けとなるでしょう。