Global Open Network Japanが「GO-NET」プラットフォームを発表
Global Open Network Japan株式会社(以下、GO-NET Japan)は、革新的なブロックチェーンプラットフォーム「GO-NET」を発表しました。このプラットフォームは、技術パートナーであるAkamai Technologies, Inc.(Akamai)との共同開発によるもので、決済の限界を突破し、キャッシュレス社会へのスムーズな移行を可能にします。さらに、IoT社会にともなう新しいデジタル基盤を提供し、さまざまなサービスを展開することを目指しています。
GO-NET FM/センター接続サービスとは
「GO-NET FM/センター接続サービス」は、クレジットカードを使用する際の販売承認プロセスにおいて、加盟店と決済センター、カード会社の間のデータを安全に中継するサービスです。この際に生成される決済データは、ブロックチェーン上に記録され、改ざん防止措置を施しています。この他にも、クレジットカード会社が負担するネットワークコストを大幅に削減できる特徴があります。
主な特徴と利点
- - 低コストでのサービス提供: 既存の国内ペイメントネットワークに比べて、さらに安価なサービス価格を実現。
- - 高いセキュリティと可用性: ブロックチェーンの特性により、改ざん耐性と障害耐性を保持。
- - 高処理能力: 秒間10万件の処理能力を持ち、エンドツーエンドでおおよそ2秒以内のレスポンスを提供。
- - 国際基準のセキュリティ: 決済業界のグローバルなセキュリティ基準であるPCI DSS認定を取得。
- - 高速通信の実現: Akamaiの世界的なサーバー網と経路最適化技術を活用し、高速決済通信を実現。
- - サイバー攻撃への対策: Akamaiプラットフォームの各種セキュリティ機能により、リスクを大幅に低減。
- - 三菱UFJフィナンシャル・グループの基準クリア: 厳格なクラウドセキュリティ基準をクリアし、信頼性の高い決済インフラが確立。
開発の背景と目的
日本国内では、キャッシュレス化が急速に進展していますが、それに伴う業界のコスト構造が複雑化し、加盟店手数料の中でもネットワーク利用料が割合を占めるようになっています。このような課題に対処し、キャッシュレス社会をさらに前進させるためには、新たなインフラが必要だと考え、GO-NETは開発されました。すでに2020年12月にはセイコーソリューションズ株式会社と連携し、三菱UFJニコス株式会社を試験的な顧客として選定し、2021年4月には本運用をスタートしました。
新たな「GO-NET FM/センター接続サービス」は、金融取引電文フォーマットの国際標準規格ISO8583を使用しており、この汎用性の高いデータ送信機能は今後展開される全てのGO-NET製品の基盤にもなります。このサービスの安定稼働は、GO-NET Japanにとって重要なステップで、その後もさまざまな機能を追加した新サービスの展開が計画されています。
将来的なビジョン
GO-NET Japanは、今後も革新的なサービスを提供し、決済の新しい可能性を切り開くことを目指します。また、官民一体で進めるキャッシュレス化の流れに貢献し、利用者が安心して使用できる環境を整備していく方針です。
株式会社日立製作所や、Mastercard、日本Visaなどのパートナー企業も、GO-NETの取り組みを高く評価しており、今後の協力体制を強化していく意向を示しています。これにより、消費者がより便利で安全に決済を行える社会が構築されることを期待されています。
会社概要
Global Open Network Japan株式会社は、2019年に設立され、東京都中央区に本社を置いています。主な事業は国内決済ネットワークサービスの提供、運営、管理であり、デジタルエコシステムを構築し革新的な経済社会を実現することをビジョンとしています。この新たなプラットフォーム「GO-NET」がもたらす影響に、多くの関係者が注目しています。
今後の動向にも期待が高まる今、「GO-NET」のサービスは、新時代のキャッシュレス社会を象徴するものとなるでしょう。