うつ病告白の実態調査!恋人に伝えた143名の心の声とは?
最近、株式会社manabyが運営する障害や福祉サービスに関する情報サイト「マナポッケ」が、うつ病経験者143人を対象に「うつ病を恋人へ告白したか」に関する調査を行いました。本記事では、その調査結果と共に、うつ病を抱える人々が恋人への告白に抱く心情や、その後の関係性の変化について詳しく見ていきたいと思います。
調査の背景と目的
株式会社manabyは、自社の就労移行支援を含む障害福祉事業を通じて、障害を持つ方々の生活向上に寄与することを目指しています。今回の調査は、うつ病を持っている人が恋人にそのことをどう打ち明けるか、その過程での葛藤や相手の反応を探り、同じような悩みを抱える人々に対して役立つ情報を提供することを目的としています。
調査結果のまとめ
- - 告白経験者: 約74.8%が恋人にうつ病を告白した経験がある。
- - 告白タイミング: 半数以上が「付き合ってから」打ち明けた。
- - 関係性: 60%超が告白後も「よくなった」または「変わらない」と回答。
恋人にうつ病を告白した経験
調査結果によると、うつ病を恋人に告白した経験があると答えたのは107人(74.8%)でした。コメントには、「付き合う前に伝えないと後々嫌われるかもしれないと思い早めに伝えた」「相手に迷惑をかけたくないので理解を求めた」というものがありました。告白をした方々は、自らの体調の不安定さが相手に影響を与えることを懸念し、理解を求めるために話すことを選んだようです。
一方、告白しなかった36人は、「鬱の印象がネガティブで関係が悪くなるのではないか」「偏見があるかもしれない」といった不安感を抱いていました。
告白のタイミング
告白のタイミングについては、付き合ってからうつ病であると伝えた人が77名(53.8%)、付き合う前に告白したのは21名(21.0%)でした。心の準備ができてから話すのが一般的なようです。
直接の告白が多数
告白方法としては「直接」伝えた方が圧倒的に多く、90票(62.9%)が「直接」伝えたと回答しました。他にはLINEや電話などの方法もありましたが、直接的に向き合うことが重視されています。実際に伝えた際、相手の反応はポジティブなものが多く、「理解してくれた」「優しく寄り添ってもらえた」といった声が上がっています。
伝えた後の関係の変化
うつ病を告白した後、関係がどう変化したかについては、「よくなった」と答えた方が38名(26.6%)、伝える前と変わらないと答えた方が58名(40.6%)いました。関係が悪化したと感じたのは11名(7.7%)で、告白をすることで関係にポジティブな影響を与えたケースが多数確認されました。
結論
調査から明らかになったことは、うつ病を持つ人々が恋人に対してどれほどの思いやりや不安を抱え、最終的にどのような行動に出るかという実情です。また、告白を通し、関係がより深まった経験者が多いことは、大きな希望とも言えます。残りの方々にとっても、うつ病についての理解を深めてもらえるきっかけとなることを願っています。
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