慶應義塾大学は、内閣府が主導するムーンショット型研究開発事業の一環として、ブレイン・テック製品の開発・販売や事業利用における倫理的なガイドラインをまとめた「ブレイン・テック ガイドブック vol.2」を公開しました。
このガイドブックは、ムーンショット目標1の研究開発プロジェクト「身体的能力と知覚能力の拡張による身体の制約からの解放」(プロジェクトマネージャー:金井良太、代表機関:株式会社国際電気通信基礎技術研究所(ATR)、以下、ムーンショット金井プロジェクト)において作成されたものです。
近年、脳科学や人工知能技術の発展により、脳波や神経活動を読み取るブレイン・テック製品が注目を集めています。これらの製品は、医療分野や教育分野、エンターテイメント分野など、様々な分野での活用が期待されています。しかし同時に、プライバシー侵害や倫理的な問題も懸念されています。
そこで、ムーンショット金井プロジェクトでは、ブレイン・テック製品の開発・販売や事業利用における倫理的なガイドラインを策定し、安全で倫理的なブレイン・テックの活用を推進することを目指しています。
「ブレイン・テック ガイドブック vol.2」は、事業者が一般消費者向けのブレイン・テック製品を開発・販売する際や、事業でそれらを活用する際に考慮すべき要件を整理したものです。ガイドブックでは、プライバシー保護、データセキュリティ、倫理的な意思決定など、ブレイン・テック製品開発・利用における重要な課題を網羅しています。
慶應義塾大学は、今後も、ブレイン・テックの研究開発を推進するとともに、社会における安全で倫理的なブレイン・テックの活用を促進していくことを目指しています。