若手とプレ定年のマネー事情
2019-03-28 11:11:44

若手社会人とプレ定年層のマネー意識調査から見える未来の不安や希望

若手社会人とプレ定年層のマネー意識調査から見える未来の不安や希望



スパークス・アセット・マネジメントの調査によると、若手社会人(20歳~29歳)とプレ定年層(57歳~69歳)では、マネーに対する意識が大きく異なっています。この調査は、両世代それぞれ500名を対象に「マネー意識」を探るもので、全体で1,000名が回答しました。特に、消費税増税に伴う不安や将来への心配事が浮き彫りになっています。

若手社会人の消費増税に対する不安



来月、消費税率が8%から10%に引き上げられることがわかる中、若手社会人の約8割が「消費増税による景気の悪化」を心配しています。一方、プレ定年層ではその割合が約9割に達しており、彼らの間ではより深刻な懸念があることが明らかになりました。

また、若手社会人の77.2%、プレ定年層では79.8%が「消費増税をきっかけに節約に励みたい」との考えを示しています。このことから、両世代ともに生活費の増加を受け入れざるを得ない状況にあることが伺えます。

お金に対する不安と貯蓄状況



お金に対する不安の調査結果では、若手社会人の1位は「賃金・収入の減少」で45.4%、続いて「生活費の増加」41.8%、3位が「貯蓄額の減少」で38.8%でした。一方、プレ定年層も同様に「賃金・収入の減少」が最多で74.2%、次いで「年金制度の破綻」と「老後資金枯渇」が44.8%ずつと、老後に対する不安が高いことが伺えます。

両世代の現在の平均預貯金額を比較すると、若手社会人は121万円で、プレ定年層は1,520万円と、経済的な余裕に大きな差があることも明らかです。

投資へのアプローチ



興味深いことに、若手社会人の約4人に1人がすでに投資を始めており、さらに未経験者の約4割は今後投資を考えていると答えています。現在の投資額は若手社会人が平均69万円、一方のプレ定年層は898万円です。投資の目的は、両者とも「資産形成」が最重要視されています。

シェアリングエコノミーの利用実態



シェアリングエコノミーの利用に関しては、若手社会人の43.8%がサービスを受ける側として利用したことがあると答え、特にフリマサービスやカーシェアが人気です。一方、プレ定年層は23.8%で、オークションサービスの利用が目立つ結果となりました。

若手社会人の未来への期待



若手社会人の約3割が、30年後には「自身の生活が豊かになる」と考えており、プレ定年層ではその信念を持つ者はわずか8.4%に留まります。このことから、若手層は未来に対して希望を持っているものの、プレ定年層はむしろ将来に対して冷静で危機感を持っていることが分かります。

この調査を通して、若手社会人とプレ定年層での価値観の違いや、経済に対する意識の対比が明らかになり、今後の日本経済にどのように影響するのか、注目が集まります。

会社情報

会社名
スパークス・アセット・マネジメント株式会社
住所
東京都港区港南1-2-70品川シーズンテラス 6階
電話番号
03-6711-9200

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