ニッコー×能作×箔一が生み出す革新の食器「錫白」
日本の伝統技術が結集したコラボレーション商品「錫白(すずはく)」が、名誉ある国際テーブルウェアコンテストのサステナビリティ部門でファイナリストに選ばれました。この食器は、1908年に創業した老舗陶磁器ブランド・ニッコー株式会社、鋳物メーカーの株式会社能作、そして金箔メーカーである株式会社箔一が力を合わせて開発したものです。
このプロジェクトの魅力は、工芸と工業製品が融合した新しい価値を生み出す点にあります。「錫白」は、陶磁器のフチを銅箔や金箔で仕上げた金属(錫)のデザインで、独自の革新性を誇ります。特に、持続可能性に焦点を当てたこの新しいコンテストのサステナビリティ部門が、今回初めて設けられたことで、真に意味のある提案が特に強調されています。
審査員からは、「革新的かつ創造的なデザイン」に対する高い評価が得られました。NIKKO、能作、箔一の三社は、それぞれ専門分野の知識や技術を共有し、初めての試みを実現しました。この食器は、単に見た目や機能性に優れているだけではなく、背後には持続可能性への深い配慮があることが評価されているのです。
錫白を生み出した背景
「錫白」は、1898年創業のニッコーが次の100年に向けて新たな挑戦を行う中で生まれたプロジェクト「Material Waves™」の一環として位置づけられています。このコレクションは、陶磁器と金属の異素材を巧みに組み合わせることで、新たな美や価値を見出す取り組みの成果です。
数回にわたる試作と実験を経て、3年の歳月をかけて「錫白」の完成に至りました。この製品は、まず見た目の美しさ、それに加えて機能性と耐久性を兼ね備えています。一般的な陶磁器よりも衝撃に強く、使用するほどに風合いを増す特徴を持っています。
サステナブルな設計
実際に「錫白」の魅力を支えるのは、その持続可能な設計です。この食器のフチを覆う鈴には、金箔や銅箔が施されています。この加工によって、プレートは破損しにくく、経年変化も魅力の一部とされます。
また、このような器の制作は、伝統的な技術を活かし、職人たちの知恵を受け継いでいくことを目指しています。異なる素材を掛け合わせることで、伝統工芸の技術が守られ、新しい商品として展開されるのです。
世界の舞台で評価される「錫白」
今回の受賞は、ニッコーにとってはのれんを大切にする新たな証です。2018年以降、数々の賞を受賞しており、今回もその流れを引き継ぐ形となりました。これからも日本の伝統と革新を融合させた製品開発が期待されています。
購入については、東京にあるロストアンドファウンド東京ストアやニッコーの公式オンラインショップで製品を取り扱っています。世界にその名が知れ渡る「錫白」の魅力を、ぜひ一度あなたの手で感じてみてください。
各社のご紹介
- - ニッコー株式会社:1908年創業。高品質な陶磁器を手掛ける。
- - 株式会社能作:1916年創業。世界初の錫100%製のテーブルウェアを開発。
- - 株式会社箔一:1975年創業。伝統的な箔を現代の生活に生かす。
日本の職人が生んだサステナブルなテーブルウェア「錫白」が、さらなる未来を煌めかせます。