地域アプリ市場へ
2013-02-19 17:00:20
地域のための独自アプリマーケット構築を支援する新サービスが始動
近年、地域社会のニーズに応じた独自のアプリケーションが重要視される中、新たな取り組みとして「地域独自のアプリケーションマーケット」の構築・運用支援事業が発表されました。このプラットフォームは、各自治体が地域活性化の一環として活用できるものです。
事業の目的
このプロジェクトでは、地域に密着したサービスの提供が求められており、ICTリテラシーにかかわらず誰でも使いやすいアプリケーションの開発を狙っています。さらに、地域でサービスを提供する際には、地元の人材が運用を行うことで、新たな雇用機会を生み出し、地域経済の活性化につながります。日常的な利便性はもちろん、災害時にも役立つ機能を持つアプリを通じ、地域住民の安心を提供します。
プラットフォームの特徴
このプラットフォームを利用することで、自治体は大規模なICTシステムを独自に構築・運用する手間を省けます。地域に連動したサービスモデルを提案し、必要な関連サービスの提供も視野に入れています。特に重要なのは、個人情報の取り扱いに関する配慮です。プライバシー保護を重視した「IDデータコモンズ」の導入により、安心してサービスを利用できる環境を整えています。
また、アプリ間連携も可能で、蓄積された利用データを分析して地域のニーズを把握し、さらにサービス改善に活かすことができます。アプリ開発者には、開発キット(SDK)を提供し、地域の大学との連携を強化することで、次世代のアプリ開発人材の育成も図ります。
自治体と住民にとってのメリット
自治体の視点から見ると、独自の「地域アプリマーケット」を構築できることが大きな利点です。地域で生産し、地域で消費するICTサービスを展開し、これによりシステム運用にかかる手間や費用が軽減され、雇用の創出にもつながります。
住民にとっての直接的なメリットとしては、地域に特化したアプリケーションが簡単にアクセスでき、利用できる環境が整う点です。例えば、気象情報や健康管理、観光支援など、日常生活をサポートするアプリが身近に存在することで、地域の魅力も向上します。また、非常時には、緊急連絡ができるアプリや災害時に役立つ情報を提供するアプリも用意されています。
このようなサービスは、ただの便利アプリではなく、地域に密着した情報を提供し、必要な時に必要な担当者とつながる支えとなります。家族や医療機関といった重要な存在とスムーズにコミュニケーションをとれる手段は、日常生活の安全性を高める要素でもあります。
共同開発の背景
本サービスは、情報・システム研究機構 新領域融合研究センター・国立情報学研究所との共同企画・開発も行われています。この取り組みを通じて、地域・大学・学生との連携を深め、アプリ開発におけるイノベーションを促進し、持続可能な地域社会を支える基盤を築くことを目指しています。
地域に根ざしたアプリケーションを通じて、サービスの利用促進や人材育成が進むことが期待されます。そしてこの取り組みがさらに多くの地域に広がることで、地域全体の活性化が進むことを願っています。
会社情報
- 会社名
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株式会社イノベーションプラス
- 住所
- 東京都港区北青山1-2-3青山ビル12階
- 電話番号
-
03-6663-8956