新たなネットワーク監視ツール「ThousandEyes」提供開始
伊藤忠テクノソリューションズ株式会社(CTC)が、クラウド利用時のネットワーク管理を革新する新しいサービス「ThousandEyes」の提供を開始しました。これは、社内外のネットワークを一元的に可視化することで、大手企業やネットサービス業者の業務効率化を図るものです。
「ThousandEyes」の背景
最近では、多くの企業が業務の効率化のためにクラウドサービスを利用しています。しかし、従来のネットワーク管理ツールは、社内システムの監視に特化しているため、クラウドサービスに対しては個別にツールを導入・設定する必要がありました。これにより、管理者は手間を要し、問題が発生した際に迅速な対応が難しくなることがありました。
「ThousandEyes」は、こうした課題を解決するために設計されたクラウドサービスです。イントラネットとインターネット上の端末からのデータを自動で収集し、経路や障害状況を視覚的に示すと同時に、グラフ形式での表示も行います。これにより、企業のシステム管理者は、複雑な操作なしにネットワーク全体を監視することが可能です。
主要な機能
「ThousandEyes」の最大の特長は、その可視化機能です。ネットワークの通信データをリアルタイムで解析し、サービスの状況をそれぞれの利用者にとってわかりやすい形で表示します。この機能により、管理者は障害の早期発見と原因特定を迅速に行えるようになるのです。
また、「ThousandEyes」は、世界中の主要都市に配置されたインターネットアクセス計測ポイントを通じて、クラウドサービスやネットバンキングなどのユーザーの体感情報を収集します。このデータを分析することで、サービスの品質向上に貢献することができます。
伊藤忠テクノソリューションズの支援体制
CTCは、豊富なネットワーク構築の実績を持ち、「ThousandEyes」を提供するにあたり、ネットワーク全体のコンサルティングや、解析結果に基づくシステム改善サービスを展開します。そのため、顧客企業が抱えるクラウド利用に関する悩みを解決することが可能です。
今後の展望
CTCは、このサービスを通じて、企業のクラウド化を支援し、更なる業務効率化を目指していきます。特に、社外のクラウドサービスの利用が進む現代において、「ThousandEyes」は極めて重要な監視ツールになることでしょう。
詳しい情報は、CTCの公式ウェブサイトを参照ください。ここで、最新の機能や導入事例を確認することができます。
ThousandEyes 詳細リンク
さらに、ThousandEyes, Inc.については、UCLAでコンピュータ・サイエンスの博士号を取得したモヒート・ラド(Mohit Lad)氏が設立した会社であり、2010年からインターネットの動向を視覚化するSaaSサービスを展開しています。日本法人であるサウザンドアイズ・ジャパンも、2018年に設立されました。
CTCは、様々な分野において先進的なITサービスを提供するシステムインテグレーターです。これからも企業のデジタル変革やクラウド導入を支援していくことでしょう。