第20回日銀グランプリの決勝大会が開催
11月23日、日本銀行本店で大学生を対象とした「第20回日銀グランプリ~キャンパスからの提言~」の決勝大会が行われました。このコンテストは、学生たちが金融や経済に関する小論文やプレゼンテーションを通じて、自分たちの提言を発表する場です。今年も多くの学生が参加し、熾烈な競争が繰り広げられました。
参加者たちの発表内容
書類審査を通過した5つのチームが、それぞれ個性的なテーマでプレゼンテーションを行いました。発表内容は、環境問題に目を向けたものや観光業の持続可能性を考慮した戦略、さらには地域の活性化を目指すものまで多岐にわたりました。
- 受賞チーム:池野壮哉、安西正貴、松岡大河、船間暖生(東京経済大学)
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タイトル:Future Can Change
~家計の排出量取引参入スキーム「FCC」による脱炭素行動の強化~
> 多くの人が注目する環境問題に対し、家庭単位での具体的な提案を行いました。どのようにすれば排出量取引がより多くの家庭で受け入れられるのか、そのスキームの可能性を示しました。
- 受賞チーム:井田泰生、加藤美希、呉迪思、山口蒼衣(東京理科大学)
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タイトル:需要の価格弾力性に基づく新たな観光税
~持続可能な観光業のための抑制と再分配の戦略~
>> 観光業の再生を考える中で、新たな観光税の導入を提案しました。需要の価格弾力性に基づく観点から、観光客の行動がどのように変わるかを分析しました。
- 受賞チーム:中村優、坂田優芽、迎大樹、村井智哉(同志社大学)
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タイトル:LGC Community
~地域活性化×外資系企業誘致=Re. Japan as No.1~
>> 地域活性化を目指した視点で外資系企業の誘致について議論しました。地域資源を最大限に活かすことで、どのように日本が再び、観光地として注目を集めるのか提案しています。
- 受賞チーム:長田出帆、安達一護、小沢颯椰、住谷颯太(東京経済大学)
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タイトル:価格転嫁促進のための提案
~マッチングフォーム KAKAKUTENKAの覇道~
>> 商品の価格転嫁をスムーズにするための新しいマッチングシステムに関する提案です。売り手と買い手の関係を簡素化し、さらなる経済活性化を目指しました。
- 受賞チーム:増田雪乃、杉浦秀馬、堤晴輝、新屋敷優希(大阪大学)
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タイトル:大学生の金融リテラシー向上と実践的投資スキル育成に向けた新たなアプローチ
>> 大学生を対象にした金融教育の重要性を訴え、実践的な投資スキルの育成に向けた新しいアプローチを検討しました。
審査員の皆様
審査は、日本銀行の副総裁である氷見野良三氏が責任を持ち、経済同友会や日本政策投資銀行などの著名なメンバーが参加しました。彼らの専門知識をもとに、学生たちの発表が評価されました。
今後の展望
最優秀賞を受けたチームの発表内容は、今週中に日本銀行の公式サイトに掲載予定です。また、次回の日銀グランプリの開催も期待されており、学生たちが新たな挑戦をするための舞台は続いていきます。学生たちの意見は未来の日本経済を形作る貴重な提言であり、その声に耳を傾ける重要性を再認識させられました。