体感型農園『ハマラハウス』がもたらす新しい農業体験
2023年7月22日、長野県茅野市に新たな農業体験を提供する「体感型農園 ハマラハウス」がオープンしました。この農園は、農業の復活と持続可能な形式を追求する新たな試みを実現するために設立されました。訪れる人々は、ただ農作業を行うだけでなく、自らの感情や思い出を植え付けることのできる場所として、新しい形のコミュニティ形成が進められています。
ハマラハウスの設立背景
農業分野では、高齢化や人手不足が問題視されており、これにより多くの農家が離農する現状が続いています。この背景に共感したベジパング社は、農家が本来持つ価値を大切にしながら、新たな収益モデルを構築する必要性を感じていました。ハマラハウスは、この問題に取り組む一環として位置づけられています。
ハマラハウスでは、単なる農園の活動を超えた「体験価値の創出」が目指されています。訪れることで得られる豊かな感覚や解放感は、参加者にとってかけがえのない経験を生み出し、自然との新しい関係を育てていくきっかけとなるでしょう。
新しいビニールハウス型店舗の魅力
「ハマラハウス」は、ビニールハウスを基にしたユニークな店舗で、長野県の「和デザイン」を取り入れています。有限な資源を活用するため、地元の古材や古道具をリユースして作られたこの場所は、懐かしさと新しさが融合したデザインを特徴としています。
中には八ヶ岳生とうもろこしの直売所や、作業スペースが設けられています。また、居住スペースも含まれていて、訪れる人々はまるで自宅のようにリラックスできる空間が広がっています。特に、八ヶ岳を望む「縁側」では、自然を感じながら心地よいひとときを過ごすことができます。夏には遮光率の高いビニール屋根が、涼しさを保つ工夫を施しています。
体感型農園が提供する多彩な体験
ハマラハウスでは、以下の4つの体験を通じて、訪れる人全員が楽しめるプログラムを用意しています。
1. 八ヶ岳生とうもろこしの収穫体験
農園スタッフの指導のもと、目の前の畑でとれたてのとうもろこしを収穫します。フレッシュな甘さをその場で味わえる魅力的な体験です。
2. 畑カフェ
この夏、提供される濃厚なとうもろこしを使用した飲料やスープ、コーヒーで、季節ごとの美味しさを堪能できます。
3. 畑の縁側
日本の伝統的な文化を感じられる縁側には、風鈴が取り付けられ、八ヶ岳の清々しい風を感じながら過ごせます。田舎の家の風情を体感でき、心の癒しを得られるでしょう。
4. わんこの畑
愛犬を連れた人たちに向けて設けられたドックラン。自然の中で自由に過ごせる場所となっています。
ハマラハウスの概要とアクセス
- - 名称:体感型農園 ハマラハウス
- - 所在地:長野県茅野市玉川11398
- - 営業時間:7:00~12:00
- - 定休日:7月・8月は無休(収穫不良や天候による休みを除く)、9月からは土・日・祝のみ営業です。
- - アクセス:最寄駅のJR中央本線・茅野駅から車で約15分、諏訪南ICからは約10分の距離にあります。
ハマラハウスは、農業体験だけでなく、地域コミュニティの形成や持続可能な農業の在り方を模索する重要な場所です。訪れることで、未来の農業が抱える問題に対する意識が高まるとともに、自然環境と人々の結びつきを深めることができるでしょう。