高知県高校生の海外留学を支援する企業版ふるさと納税活動

高知県の高校生を応援する企業版ふるさと納税の取り組み

株式会社sooupコンサルティングが、高知県内の高校生のために留学を支援する活動を行っていることをご存知でしょうか。東京都豊島区に本社を構える同社は、地域発展を目指し、特に若者の国際的視野を育てることに重きを置いています。先日、高知県が進める「こうち未来創造グローバル人材育成事業」に参加し、企業版ふるさと納税を通じて寄付を行ったことが報告されました。

この事業は、文部科学省と日本学生支援機構によって実施される官民協働の海外留学支援制度である「トビタテ！留学JAPAN」と連携しており、高知県内の高校生が「探究型海外留学」に参加するためのサポートを目的としています。sooupコンサルティングは、地域の学生が持つ潜在能力を引き出し、将来のグローバルリーダーへと育てるための重要な役割を担っています。

留学支援の背景と目的

sooupコンサルティングの代表取締役社長、和田博信氏は自身の出身地である高知県の若者たちに対して支援を行うことで、地域の発展に寄与したいと考えています。和田氏は母子家庭で育ち、自力で学費を賄う苦労を経験してきました。自身の若いころに異文化を学ぶ機会が限られていたことから、高校生に留学の機会を提供する意義を強く感じています。

和田氏は、「留学経験を通して高知、さらには日本全体、そして世界が直面している課題解決に寄与できる人材を育成したい」と語っており、今回の寄付はその一環です。留学する高校生たちが持つ目標や夢に向かって踏み出せるよう、事前のオリエンテーションにも参加し、自らの経験を共有しました。

高知県内高校生に向けた壮行会

2025年6月8日には、「こうち未来創造グローバル人材育成事業」の壮行会と事前オリエンテーションが開催され、和田氏が登壇し、高校生たちにエールを送りました。当日は多くの高校生が参加し、和田氏の話に耳を傾けました。彼は「海外での経験がどれほど貴重であるか」「多様な価値観に触れることで自身の視野が広がること」について熱心に語りました。参加者たちはその話を真剣に受け止め、留学への期待に胸を膨らませている様子が印象的でした。

寄附金の活用

この寄付金は、高知県内の16校から計31名の高校生が海外での留学を実施するための費用として活用されることになっています。高校生たちは自ら留学先やテーマを設定し、実際に課題解決に取り組むための探求活動を行います。これは彼らが世界に出て、自分の可能性を広げるための重要なステップです。

今後の取り組みと展望

和田氏は、今後も地域の若者たちの挑戦を支え続ける決意を示しており、グローバルな人材育成に貢献するため、様々な支援活動を行う予定です。また、企業版ふるさと納税の認知度向上にも力を入れており、多くの人々にこの支援制度の重要性を理解してもらうための取り組みを行っています。

高知県の教育委員会も、今回の取り組みについて感謝の意を表しており、若者たちが海外での経験を積み重ねることが今後の地域や国の未来を切り拓く大きな力になると期待しています。sooupコンサルティングの活動は、単なるサポートに留まらず、高知県の未来を担う人材を育てるための重要な一歩となるでしょう。

このように、地域に根ざした若者支援は未来の可能性を広げる大きな力となります。この取り組みが、他の地域にも広がり、さらなる支援の輪が広がることを願っています。