日本老人福祉財団が新たに導入したバリュー制度
一般財団法人日本老人福祉財団は、2024年4月から新たな人事評価制度『バリュー制度』を導入します。この制度は、職員の日々の業務における「ありがとう」を基にした評価を行うもので、職場環境の向上とともに、職員のやりがいを引き出すことを目的としています。これに関連して、2025年2月に開催される『東京ケアウィーク’25/第11回CareTEX東京’25』においても講演が予定されています。
バリュー制度の背景と目的
この取り組みは、2023年4月に開始した人事制度の改革に基づいており、管理職昇進とは別に、専門職でも評価試験を通じて昇格が可能になります。この新しい評価制度は、職員が財団の掲げる『ケアスピリット』を体現できるようにするもので、特に入居者や同僚への貢献行動を重視しています。財団は、職員が感謝される行動を推奨し、その結果を評価に反映させることで、より良い職場文化を育てようとしています。
エピソードシートの活用
職員は「ありがとう」と感謝されたエピソードをエピソードシートに記入することで、基礎点数が付与され、その取り組みが特別に評価された場合にはさらに特別点数が加算されます。これにより、本人の業務評価がどう変化しているのかを実感することができ、職員同士の関係もより良好になっていくでしょう。これまでに制度導入から約半年で400件近いエピソードが提出されており、賞与にもこの評価が反映されています。
若者の関心を集める
また、この『バリュー制度』は企業説明会などでも紹介され、多くの若者たちから関心を集めています。F財団では新卒採用向けのプロモーション動画を製作し、介護福祉業界の魅力を広める取り組みも進めています。ひとりでも多くの人にこの仕事のやりがいを伝え、人手不足の解消を図る狙いがあります。
理事長の想い
日本老人福祉財団の理事長、小口明彦氏は「ありがとう」という言葉が組織の過去と未来をつなぐ重要なテーマであるとし、職員の成長に寄与する制度の定着を期待しています。今後もこの新しい人事制度を通じて、職員がより良い仕事を続けられる環境を整えていく考えです。
イベント情報
『東京ケアウィーク’25/第11回CareTEX東京’25』において講演が行われる詳細は以下の通りです:
- - 日時: 2025年2月5日(水)10:00〜11:00
- - 場所: 東京ビッグサイト 南展示棟
- - 登壇者: 日本老人福祉財団 経営企画部次長 井尻隆夫
参加希望者は、事前登録が必要となりますので、事前に『東京ケアウィーク’25/第11回CareTEX東京’25』の公式サイトをご確認の上、ご登録をお忘れなく。
日本老人福祉財団は、福祉社会の実現に向けて、やりがいのある職場環境を整えるため、今後も『バリュー制度』の拡充に努めていく所存です。