スタートアップ経営者の8割が幹部育成に不満を抱える現状とは

スタートアップ経営者の幹部育成に関する現状

株式会社リブ・コンサルティングが行った調査によると、IT系スタートアップ企業の経営者の約80％が経営幹部や管理職の育成方法に不満を持っていることが分かりました。この調査は、スタートアップ経営において重要な要素である経営幹部や管理職の経験や知識についての意識を浮き彫りにしています。

調査概要

調査は2024年11月20日から21日の間にインターネットを通じて行われ、151名の経営者が回答しました。主な調査項目としては、経営幹部や管理職の育成に関する目的、現状の課題、そして育成に対する満足度などが含まれています。

経営層の経験不足

調査結果によれば、経営者の81.5％が経営幹部や管理職が「スタートアップ経営」に関する知識や経験が全く足りない、もしくはあまり足りていないと感じています。このような状況では、経営幹部や管理職が経営者と同じ目線で仕事を進めることが難しくなり、企業の成長を阻害する要因となるでしょう。

一方、約7割が自社の経営幹部や管理職が経営者と同じ意識で仕事ができていないとの評価を下しており、経営層間の認識にギャップが生じていることが明らかになりました。

育成施策の実施状況

経営幹部や管理職への育成施策について、多くの経営者が取り組んでいるとの回答が寄せられました。29.1％が「頻繁に行っている」とし、53.0％が「時々行っている」と回答しています。育成方法としては、フィードバックとコーチングが最も多く、次いで評価制度や定期的な研修が挙げられました。

課題と満足度

しかし、育成内容に対する満足度は低く、わずか17.8％の経営者が「とても満足している」と回答したに過ぎません。多くの経営者が何らかの形で課題を感じており、特に「フォロー体制の欠如」や「育成ノウハウがない」といった点が挙げられました。要するに、スタートアップ経営は正解がなく、実践的なノウハウを学べないことが問題視されています。

理想的な育成方法への期待

経営者は、経営幹部や管理職に対してどのような効果を期待しているのでしょうか。調査では、「経営視点の強化」や「戦略的思考の向上」、「ビジョン・ミッションの共有」が上位に挙げられました。これらを実現するために、さらに効果的な育成方法が求められています。

経営シミュレーションゲーム『T2D3』の紹介

リブ・コンサルティングが提供している経営シミュレーションゲーム『T2D3』は、その一つの解決策となります。このゲームは、スタートアップ企業が成長するための経営ノウハウを短時間で学ぶことができるツールです。実際の経営課題を疑似体験しながら、リアルな意思決定を行うことで、経営視点を広げることが可能です。

このようなシミュレーションを通じて、経営層が直面する様々な課題を理解し、意見のズレを解消することが期待されます。また、共通体験を得ることで、組織内の一体感を高めることにも繋がります。