九州での「スマート置き配」導入が1,000棟を突破
株式会社ライナフが提供する「スマート置き配」が、九州地方での導入棟数が1,000を超えたことを発表しました。このサービスは、主に福岡県と熊本県で急速に普及しており、九州全体へのさらなる拡大が期待されています。
荷物の受け取り方の選択肢が広がる
「スマート置き配」は、今や全国で15,000棟以上のオートロック付きマンションで利用されています。再配達の削減や、環境への負担を軽減する重要な手段として注目されており、国土交通省が主管するマンション管理組合との取り決めによる普及の背景も後押ししています。
物流業界では宅配便の取扱数が年々増加ている一方、不在による再配達の割合が約10.4%に達している現状があります。この現象は配達員の業務を圧迫し、車両から排出されるCO₂の増加につながっています。持続可能な物流体制の構築は、現在の社会で重要な課題となっています。
九州地方の新たな雇用と住環境の変化
近年、九州は「シリコンアイランド」とも呼ばれるほど、半導体産業が急速に発展しています。国内外の関連企業の進出が目立ち、これによって地域の雇用機会が拡大し、住まいのニーズも高まることが見込まれています。こうした住環境の変化は、「スマート置き配」の活用を更に促進する要因とされています。
ライナフの代表取締役のビジョン
ライナフの代表取締役、滝沢潔氏は、「スマート置き配」が配達業務の効率化やCO₂の削減に寄与し、入居者にとっての新たな利便性を創出するサービスであると述べています。「今後は九州エリアでの導入を加速し、住環境の向上や持続可能な社会作りに貢献していきたい。」と強調しました。
明和不動産管理の取り組み
また、導入を進める株式会社明和不動産管理も「共働き世帯の増加とECサイト利用の拡大に伴い、宅配のニーズが多様化している」とコメント。このニーズに応えるため、「スマート置き配」を2024年より段階的に導入し、再配達の減少や入居者満足度向上といった結果を実現しています。九州での導入物件は150棟を超え、今後も安心して荷物を受け取れる住宅環境の構築を目指しています。
セキュリティと利便性の両立
「スマート置き配」は、スマートロック「NinjaEntrance」を利用してオートロック付きマンションの共用エントランスの鍵をデジタル化し、認証された配達員がオートロックを解錠できる仕組みです。この方法は、あらかじめ指定した場所に安全に荷物が届けられるため、住民にとって非常に便利です。また、解錠履歴が全て記録され、セキュリティ面でも信頼性が高いとされています。導入は、マンション管理会社やオーナーの費用負担なしに行うことができ、2025年には全国15,000棟を超えるマンションで利用が進んでいる状態です。
まとめ
「スマート置き配」は、物流の効率化と環境への配慮を両立する革新的なサービスです。九州での拡大が進む中、地域住民の利便性向上とともに、持続可能な社会の実現に向けた取り組みが期待されます。このトレンドは、今後さらに広がっていくことでしょう。