Agathaが治験文書管理の新時代を切り開く
アガサ株式会社が提供する治験・臨床研究の文書管理クラウドシステム、Agathaは、2024年6月に国内の累計ユーザー数が5万人を超え、急速な成長を遂げています。このサービスは、医療機関と製薬企業が治験関連の文書をクラウド上で共有、保存、管理できることを可能にし、多くの機関での導入が進んでいます。
急成長の背景
近年、治験関連の文書のデジタル化が進み、特に医療機関と製薬企業の間での電子的なデータ授受が普及したことで、Agathaの利用は急増しました。調査によると、国内で治験を実施する医療機関の約39%、製薬企業では約79%がAgathaを利用しています。ユーザー数が4万人を突破した2023年9月から10か月も経たないうちにこの5万人のマイルストーンを達成したのは、業界内での高い評価と導入の容易さが大きく寄与しています。
生成AIを活用した新機能の開発
今後、Agathaは生成AI機能を搭載し、治験手続きの効率化を図る予定です。これにより文書作成、アップロード、必要項目の確認、報告書作成が自動化され、従来の手作業による負担を軽減します。「日本では使えない海外の医薬品が多い現状を打破し、1日でも早く患者に届ける」という理念のもと、アガサはこの機能の実現に取り組んでいます。
グローバルな展開
Agathaは日本だけでなく、フランスや中国など海外16か国にもサービスを提供しています。国内の売上の20%を海外が占めており、2030年までにその割合を50%に引き上げる目標を掲げています。この背景には海外市場の需要が高く、具体的な成功例として、フランスのジェネリック医薬品企業Biogaranとのパートナーシップや、米国のNSファーマにおける導入事例が挙げられます。
まとめ
アガサ株式会社の代表、鎌倉千恵美社長は「多くの皆様にAgathaが利用され、感謝申し上げます。さらに一日でも早く、より良い治療法が患者に届く未来を目指していきます」と述べています。今後も治験業界のデジタル化を推進し、効率の良い治験環境の構築に寄与することを目指します。
このようにAgathaは、日本国内のみならず国際的にも存在感を増し、治験における文書管理の新たなスタンダードとして、今後の成長が大いに期待されています。