本州最北端・大間崎で行われた「突端フェス」の魅力
2024年9月15日、青森県大間町で「突端フェス」が開催され、本州最北端の地、大間崎が「しろくろ灯台」で彩られました。このフェスティバルは、大間崎沖合600mに位置する弁天島にそびえ立つ大間埼灯台をテーマにした実証実験的なイベントです。灯台とともに、参加者は地元のグルメや文化を楽しみながら、その魅力を再発見することに挑戦しました。
イベントの概要と内容
イベントは、灯台とシンクロする様々なアクティビティから構成されています。特に注目されたのは、灯台を訪れるための「灯台とシンクロクルーズ」です。参加者は漁船に乗り、弁天島を周遊しながらガイドから灯台の歴史や役割について学び、海からの視点で灯台を間近に楽しむことができました。このクルーズは11:00、13:00、14:30の3回行われ、約300名が参加しました。
続いて、地元の名産を使用したフードコーナーも充実しています。9つの店舗が出店し、しろくろマグカレーやしましま海鮮丼などの特製メニューを提供しました。フェスのあちこちで、地元の名物を楽しむ姿が見られました。
また、午後には「灯台とシンクロステージ」が設けられ、津軽海峡を背景に地元アーティストや高校吹奏楽部による演奏が行われました。特に、津軽海峡海鳴り太鼓の演奏やマグロ漁師のアコースティックライブでは、参加者たちの心を掴み、会場に温かい雰囲気が広がりました。
最後に、「灯台とシンクロ撮影会」では、しろくろ模様のTシャツやタオルを身に着けた参加者たちが、灯台を背景に記念撮影を楽しむ姿が見られました。このような取り組みが、地域の活性化や観光資源としての灯台を広めるきっかけとなることが期待されています。
大間埼灯台の魅力
大間埼灯台は、日本の灯台50選にも選ばれるほどの美しさを誇ります。しかし、普段は激しい潮流や暗礁によって、簡単には近づけない場所です。今回のフェスティバルでは、灯台までの距離が600mにも関わらず、特別に漁船クルーズが実施され、多くの人々が灯台を身近に感じることができました。
この灯台が建てられた背景には、海流や霧、岩礁による船の沈没が多かった歴史があります。大正10年に初点灯したこの灯台は、今や地域のシンボルとして、多くの観光客に愛されています。
参加者の声
フェスの参加者からは、「浜風の中で歌や踊りを楽しめた」「みんなでしろくろボーダーを着るのが楽しかった」などといった感想が寄せられました。また、協賛店の店主も「灯台に注目したこのイベントは非常に楽しかったので、今後も定期的に開催したい」との期待を寄せています。
まとめ
「突端フェス」は単なるイベントではなく、大間崎としろくろ灯台、さらに地域資源をつなぐ重要な取り組みとなりました。今後も大間崎の魅力をより多くの人々に届けるため、様々な試みが続けられることでしょう。このような素晴らしい経験を通じて、地域の絆が一層深まっていくことを願っています。