新たな文化の発信の場『マンガデザインで文化ツーリズム』
株式会社東急文化村が運営する文化施設Bunkamuraは、長期休館中でも文化を通じた地域貢献を展開しています。その一環として始まったのが、『マンガデザインで文化ツーリズム』という新しいプロジェクトです。
このプロジェクトは、大阪芸術大学との連携により、全国47都道府県の文化を道具に、次世代のクリエイターたちがマンガデザイン®を使って表現した作品を公開するものです。文化とは何か、そしてそれがどのように地域に根ざしているのか、学生たちの視点から描かれることで、さまざまな角度からアプローチされます。作品は定期的に更新されており、見る人々に地域へのツーリズムを刺激する役割を果たします。
マンガデザイン®とは?
このプロジェクトの特徴は、マンガデザイン®という日本独自のグラフィックデザイン手法です。この手法は、分かりやすさや物語性を持つマンガの特性を取り入れながら、クライアントニーズに応じた柔軟性を持たせることを目指しています。今までにない新しい広告モデルとして注目されています。
作品の一部紹介
この特設サイトでは、以下のような興味深い作品が展示されています。
- - 大阪府の作品として、デザイン学科のY.Y.による『和泉蜻蛉玉の輝き』があります。これは、小さな蜻蛉玉が放つ光をわかりやすく表現したものです。
- - 兵庫県には、美術学科のR.M.制作の『国生みの島・淡路島』があり、古事記からインスパイアを受けた作品です。
- - 京都府では、キャラクター造形学科のN.M.による『京舞』が展示されており、京舞の洗練された所作を切り絵風に表現しています。
吉良俊彦氏による支援
このプロジェクトの背後には、吉良俊彦氏が深く関わっています。彼は、マンガデザイナーズラボの代表であり、大阪芸術大学の客員教授でもあります。彼が選出した作品は、地域文化への理解を深め、クリエイターたちに新しい刺激を与えることでしょう。
将来の展望
『マンガデザインで文化ツーリズム』は、大阪・関西万博の開催を控えている大阪府からスタートし、その後兵庫県、京都府へと続いていく予定です。各地の文化を巡るこの旅は、地域経済の活性化や文化交流を促進する大切な場となるでしょう。
デジタルで楽しむ文化体験
さらに現代に合った形で、原宿のT’s oneビルの屋上で3Dビジョン広告として掲載作品が紹介されており、幅広い視聴者にアピールしています。参加者は額縁から飛び出す作品を視覚的に楽しむことができます。
Bunkamuraの取り組みは、地域をつなぎ文化を育むものです。ぜひこの機会に、次世代クリエイターによる新しい文化表現を楽しんでみてください。
詳細は、
Bunkamuraオープンヴィレッジにてご確認ください。