中古ミシンのフィリピンへの輸送協力
株式会社商船三井とその子会社である株式会社商船三井さんふらわあの協力により、大分工業高等専門学校の学生たちが心血を注いで修理した中古ミシン67台がフィリピンの4つの施設へ無償で輸送されました。この取り組みは、生活困窮者の女性が縫製を通じて自活できるような支援を目的としています。
大分高専では、2003年から「足踏みミシンボランティア部」を中心に活動が展開されており、学生たちは家庭に眠る不要な古いミシンを集めて修理し、タイやインドネシア、マレーシアなどの東南アジアの地域に寄贈しています。これまでに約483台のミシンが寄贈されており、2020年には「社会貢献者表彰」を受賞するなど、その活動が高く評価されています。
輸送に関しては、株式会社商船三井がグローバルな物流ネットワークを駆使し、地元の課題解決に取り組む施策の一環として、学生たちの活動を手助けしました。この「BLUE ACTION MOL」は、持続可能な社会の実現を目指し、地域に根ざしたアプローチで支援活動を行うことを掲げています。
大分高専の善意の輪
大分高専の学生たちは、思いやりの精神を大切にし、学業と並行してボランティア活動に励んでいます。今回のミシン寄贈は、実際にフィリピンで生活を支える女性たちの励みになり、彼女たちが自立するための大きな一歩となるでしょう。
フィリピンで使用されるミシンは、学生たちの手によって丁寧に修理されており、愛情をこめて使い手を待っています。修理作業は学生の技術向上にも寄与し、次世代の人材育成につながるのも大きな意義として評価されます。これらの学生たちは、未来に向かって社会貢献の精神を持続的に引き継いでいくことでしょう。
グローバルな支援活動
商船三井側も、企業としての責任を果たすべく地域課題解決に向けた取り組みを強化しています。「BLUE ACTION for ALL」と名付けられたこのプログラムは、特に次世代の人材育成と地域の課題に取り組むことを目的としており、多方面からのアプローチを行っています。
今後も、商船三井グループは国境を越えたボランティア事業を継続して実施し、その成果を広げていく意向を示しています。このように企業と学生の協力によって、地域社会に貢献する活動は広がり続けることでしょう。すべての人が幸せに生きるための力となるこのボランティア活動に、今後も注目が集まります。