京セラとAR技術の連携
2025-01-30 16:25:11

京セラがARソリューションを活用し製造DXを推進、従業員の教育と安全管理を強化

京セラの製造DX推進



京セラ株式会社は、ベトナムにある KYOCERA Vietnam Company Limitedでの製造デジタルトランスフォーメーション(DX)を支援するために、PTCジャパンのARソリューションを導入しました。この取り組みは、現地の従業員に対する教育と安全管理を強化することを目的としています。

Vuforia Expert Captureの導入



京セラは、従業員向けの教育ツールとして、PTCが提供する「Vuforia® Expert Capture」を選定しました。このARソリューションは、機械工具事業本部の業務ノウハウを伝承し、従業員に複雑な作業をより正確に教えることができるものです。これにより、製造現場の品質向上や安全管理の徹底が期待されています。

教育プログラムでは、動画とARデータを活用し、経験の浅い従業員でも作業手順をスムーズに学べるような環境が整えられています。実際の作業を録画し、その手順をARで表示することで、従業員はiPadで確認しながら業務を行うことが可能になります。

安全管理と効果的な教育環境の提供



特に京セラベトナムでは、事故防止に重点をおいたコンテンツからスタートし、今後は検査手順や加工条件の設定など、約20本のARコンテンツを順次制作していく予定です。これにより、従業員の安全が守られると同時に、業務の生産性も向上することが見込まれています。

デジタルネイティブ世代の教育



京セラの機械工具事業本部の久徳友和氏によれば、現在の従業員の多くはデジタルネイティブ世代であり、動画による操作教育に対して抵抗が少ないとのこと。このため、AR技術を利用した精度の高い技術伝承が実現できると考えています。今後も従業員の安全と製品品質を最優先とし、コンテンツの充実を図りながら現場力の向上に取り組んでいく方針です。

PTCジャパンの取り組み



一方、PTCジャパンの社長である神谷知信氏は、Vuforiaが高精細な画像とシームレスなAR体験を実現することを強調しています。このARソリューションを通じて、データでつながる作業環境を整え、従業員が安心して業務に集中できる環境を提供できることを誇りに思っていると述べています。

京セラのグローバルな展望



京セラは、ARソリューションの導入が成功すれば、他の国内外の製造拠点でもこの技術を拡大することを視野に入れています。これは製造業界全体のデジタル化を進め、全球的な競争力を高めるための重要なステップとなるでしょう。

この取り組みは、従業員が安全に、そして効率的に働ける環境を整備するためのものであり、京セラが今後も製造DXを進めていく中で鍵となるでしょう。


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会社情報

会社名
PTCジャパン株式会社
住所
東京都新宿区西新宿6-8-1新宿オークタワー
電話番号

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