EC×SCM統合型B2B基盤「伊藤モデル」の発表
株式会社コマースロボティクスは、EC(電子商取引)とSCM(サプライチェーンマネジメント)を統合した新たなB2B取引基盤モデル「伊藤モデル」を公開しました。このモデルは、日本の中小企業におけるデジタルトランスフォーメーション(DX)の推進に寄与することを目的としています。
研究の背景
日本国内では、多くの中小企業がDXを推進することが課題となっており、特にERP(エンタープライズリソースプランニング)の導入には高額な費用と専門的なIT人材が必要となります。これにより、中小企業は導入のハードルが高くなり、実際の導入が進まない現状があります。さらに、B2C(企業対消費者)の分野では、ECの急成長に伴い、業務の自動化と取引データの標準化が実現されていますが、B2B(企業間取引)では受発注や契約、在庫、需給管理が断片的に行われており、デジタル化が遅れています。
このような現状を踏まえ、コマースロボティクスはEC理論とSCM理論を融合することで、B2B取引の効率を向上させる新しいモデル「伊藤モデル」を提案しました。
「伊藤モデル」の特徴
システム構造
「伊藤モデル」は、次の3層からなる構造を持っています:
1.
OMS(受注管理システム) からWMS(倉庫管理システム)を経て、EOS(需給最適化システム)までの流れで、在庫の全体最適化を実現。
2.
EOS では日次での需要予測と在庫日数計算を行い、発注量を自動的に算出するシステムを採用。
3.
B2Bカートシステム では、電子見積もりに基づいた取引が可能であり、企業間の合意に基づいて発注データを自動生成します。
この三層構造により、企業間での受発注や在庫データ、需給予測データの統合管理が実現します。また、AIエージェントを組み合わせることで、対話型インターフェースを介した業務や意思決定支援を行う次世代モデルが実現されます。
研究の進め方
本論文は、全52ページにわたっており、以下の内容に焦点を当てています:
- - 中小企業のDXが進まない構造的な要因
- - ERPを中心とした限界の指摘
- - ECとSCM理論を統合したB2Bモデルの設計
- - AIを活用した次世代型の業務支援
今後の展望
「伊藤モデル」は、従来のERP中心型の視点から、企業間取引に重心を置いたデジタル基盤として構築されており、今後はこのモデルを基に、B2B取引のさらなる電子化、サプライチェーンの最適化、及びデータ駆動型経営の普及を推進していく予定です。
会社概要
- - 会社名:株式会社コマースロボティクス
- - 所在地:東京都港区
- - 代表者:伊藤彰弘
- - 設立:2013年
- - 公式サイト
この研究結果は、日本の中小企業とそのビジネスモデルに革新をもたらすことが期待されています。詳細な研究論文は、
こちらからダウンロードできます。
今後もコマースロボティクスは、デジタル化の進展を支援するための様々な取り組みを続けていきます。