株式会社サンセイランディックが新中期経営計画を発表
株式会社サンセイランディックは、2024年8月から2027年12月までの新たな中期経営計画を策定したことを発表しました。本社は東京都千代田区に位置し、代表取締役は松﨑隆司氏です。今回の計画は、2022年2月に開示された前中期経営計画の結果を受けてのものであり、コロナ禍からの回復に伴う実績の向上が背景となっています。
主力の不動産販売事業は、予想を上回る成長を遂げた結果として、連結営業利益と経常利益の目標を2023年12月期に達成しました。この成果を基に、今後の事業拡大と新たな挑戦に向けた一歩を踏み出します。
新中期経営計画の目標
新しい中期経営計画では、「不動産に関する幅広い社会課題の解決」に取り組むことを掲げ、社会課題に寄与する事業の拡大を重視します。具体的な数値目標としては、なかでも連結営業利益20.0億円、連結経常利益16.5億円、ROEは9.0%から12.0%を目指します。
重点戦略
1.
既存事業の強化 既存の事業において、マーケットの特性を考慮した戦略を構築することで、利益の拡大を図ります。特に、人口や顧客意識の変化に応じた査定方法の見直しを行い、競争優位性を高めていきます。
2.
事業ポートフォリオの拡大 社会課題を解決するための新たな事業を展開します。在来の事業に加え、今まで手をつけていなかったスケール化の可能性が高い事業にも注力します。特に地方自治体との連携で地域活性化事業を進め、八幡平市や平戸市、伊豆地方での収益化が期待されています。
3.
経営基盤の強化 経営基盤の強化を図るために、バックオフィスの体制を見直し、財務基盤や人的資本の強化に努めます。特に人的資本の面では社員同士の協力を促進し、働きやすい環境を整備します。
4.
株主還元の強化 収益力を高め、配当原資を確保するため、配当金の上限を1株当たり40円とし、配当性向30%以上を目指します。さらに、自己株式の取得も計画しており、安定した利益還元を行っていきます。
サンセイランディックとは
サンセイランディックは、権利調整ビジネスを主力としており、複雑な権利関係を持つ不動産の購入から再販までを一貫して行う企業です。40年以上の豊富な経験をもとに、年間約2,000件の相談を受け付けている実績があります。未来の不動産価値を高め、より良い環境づくりを目指して、さらなる成長を遂げていく方針です。
この新しい中期経営計画は、、不動産業界における変革を象徴するとともに、地域社会の課題に取り組む企業としての使命を再確認する機会でもあります。サンセイランディックが描く未来に期待が高まります。