博報堂が提供する新たなAIブランディングの可能性
株式会社博報堂が、新しい形のブランディング手法として「Branded AI Agent™」を発表しました。この手法は、企業が自社のオウンドメディアにAIエージェントを導入し、構築から運用まで一貫したコンサルティングサービスを提供することを目的としています。特に注目すべきは、独自のフレームワークである「Branded AI Agent™ 成熟度レイヤーモデル」です。このモデルに基づいて、企業はAIエージェントの導入にかかる真の価値や実現段階を明確にし、競争力を高めることができます。
AIエージェント導入における課題
急速に進行する生成AIの普及により、多くの企業が自社のオウンドメディアにAIエージェントを導入しようとしていますが、数々の課題に直面しています。企業内では「チャットボットとAIエージェントの違いが不明」「どのレベルのAIが適切なのか判断できない」といった疑問が多く、これが導入の妨げとなっています。また、AI活用の進展に伴い、ブランドの個性が失われるリスクもあるため、自社のブランドDNAを活かしたエージェントの開発が求められています。
Branded AI Agent™ 成熟度レイヤーモデルの詳細
博報堂が開発したこの成熟度モデルは、オウンドAIエージェントの実現度を「情報の深さ」と「行動範囲」の2つの観点から6段階に分けて整理しています。企業は、現状のレベルを把握し、次の目標レイヤーに向けた具体的な計画を立てることが可能です。例えば、最初の段階としてブランドの人格設計(Layer 1)を行い、その後、在庫や顧客データの連携を進めることで、購買体験を自動化(Layer 5)し、最終的には全チャネルを統合する(Layer 6)流れとなります。
サービスの特性と全体像
このサービスは、まずはアセスメントフェーズを設け、ブランド体験に基づく目標を明確に設定。その後、段階的にAIエージェントの設計、開発、運用までをトータルにサポートします。主な特長として、以下の3点が挙げられます。
1.
ブランド体験に基づく診断設計:単に技術的な導入を超え、「どのような顧客体験を提供するか」を重視したアプローチです。
2.
多角的なアセスメント:戦略、業務プロセス、技術基盤、人材、ガバナンスの5つの視点で現状を評価し、目標とのギャップを可視化します。
3.
段階的なロードマップの提示:導入から改善までの具体的なステップを示し、それに基づくROIも明示します。
博報堂ならではの支援体制
AIエージェントの導入支援は、多くのプレイヤーが行っているものの、博報堂は「ブランド顧客体験からのアプローチ」に重きを置いています。AIエージェントがブランドの特有の体験を提供しなければ、顧客との関係深化は難しいためです。同社は長年のブランディング知見を生かし、具体的な顧客接点を設計していく方針です。このような強みを生かし、博報堂は企業が「ブランドらしさ」を体現するAIエージェントを共に構築し、新たな顧客関係の形成を目指していきます。これからも生活者の視点を重視し、AI技術とブランディング知見を融合させることで、進化し続ける支援を提供していくことでしょう。