暑中コンクリート対策
2021-07-29 16:20:09

京都初!暑中コンクリート対策実験で業界改革へ踏み出す

京都初の暑中コンクリート対策実験



京都におけるコンクリート業界の未来が大きく変わろうとしています。株式会社テクセルが、京都広域生コンクリート協同組合との技術提携に基づき、暑中コンクリートの品質向上を目指した実験を開始しました。これは、近年の急激な気温上昇を受けて、夏場の施工時に生じるコンクリートの品質問題に対する重要な一歩です。

背景



2021年4月、京都広域生コンクリート協同組合が発足し、業界全体で品質向上を目指す使命を掲げました。特に、この地では夏季にコンクリートの温度が35度を超えることが多くなっており、これはコンクリート施工において非常に深刻な問題です。施工温度が高いと、コンクリートの強度が低下し、耐久性に影響を及ぼすことがあるため、業界全体での対策が求められています。

暑中コンクリートとは、平均気温が25度を超える時期に施工されるコンクリートを指します。このため、特にhot weather concrete(暑中コンクリート)においては、施工中の温度管理が非常に重要です。日本建築学会の規定に基づき、荷卸し時のコンクリート温度は原則35度以下とされていますが、京都での夏の実情を踏まえ、今回の実験において、温度上限を38度まで引き上げる計画が立てられました。

対策マニュアルの実施



新たに策定された「暑中コンクリート工事における対策マニュアル」は、特に荷卸し時の温度管理に注目しています。ここでは、気温が35度を超える場合に備え事前に協議・計画を行い、コンクリートの品質を維持するための基準を設けています。この取組みは、京都の夏の施工環境に合わせて適切な措置を講じることを目的としており、具体的な実験内容としてはスランプの経時変化やプロクター貫入抵抗試験などが予定されています。実験は2023年7月末から随時行われ、品質確保のためのデータ収集が行われます。

期待される成果



この取り組みを通じて、コンクリートの施工における品質の向上が期待されます。特に暑さ対策を万全にすることで、今後の建設業界における信頼性が高まることを目指しています。また、施工の現場で直面する暑中コンクリート問題に対して新たな指針が示されることで、他地域における類似の課題への対応にも繋がるでしょう。

会社紹介



株式会社テクセルは、京都府京都市伏見区に本社を構え、コンクリートの総合管理を行っています。代表の杉本勝幸氏のもと、フレッシュコンクリートの受入試験やコンクリートの打設管理、硬化コンクリートの調査・診断・補修に至るまで、幅広い分野で高い専門性を誇ります。今回の対策実験も、その豊富な経験と知識に基づいて進められています。

お問い合わせ先



本件に関する詳細については、株式会社テクセルの広報担当:龍宮寺までご連絡ください。電話番号は075-748-8938、メールアドレスは[email protected]となります。これからの京都のコンクリート業界の進展に是非ご注目ください。

会社情報

会社名
株式会社テクセル
住所
京都府京都市伏見区中島前山町65
電話番号
075-748-8983

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