道路モニタリング技術
2024-09-25 21:04:39

道路情報板支柱の異常を自動検知する最新のモニタリング技術

新しい道路モニタリングシステムの開発



近年、高速道路を中心としたインフラの老朽化が問題視されています。その中でも特に注目されるのが、道路情報板支柱です。この支柱が倒れたり、損傷したりすると、交通事故の原因ともなります。そこで、京都府に本社を持つ星和電機株式会社は、株式会社ネクスコ東日本エンジニアリングや東京理科大学との共同研究により、道路情報板支柱の異常を遠隔で自動検知するモニタリングシステムを開発しました。

システムの特長



1. 異常の早期発見


このシステムの最大の特長は、常時計測を行うことで異常を早期に発見できる点です。これにより、支柱が倒壊する前にしっかりと対処することが可能になります。

2. 見える化


異常の有無を定量評価することで、目視による評価のバラつきを解消します。従来の方法では、異常の発見が人間の主観に依存する部分が多くありましたが、定量的なデータを基にした評価により、より信頼性の高い情報が得られます。

3. 簡単な導入


このモニタリングシステムは、道路情報板内にセンサ端末を1つ取り付けるだけで即座に機能が開始されます。これは特に、現場での作業負担を軽減する点において、大きな利点です。

開発の背景



日本の高速道路は、開通から30年以上が経過したものが多く、特に道路構造物の老朽化が深刻です。多くの支柱は経年劣化に加え、高速道路を走行する車両からの振動や自然災害による影響も受け、劣化が進行しています。このような状況下で、効率的な保全点検が求められています。

生産年齢人口が減少する中、維持管理業務の人材確保も難しくなっています。このため、星和電機はモニタリング技術の開発を通じて、維持管理業務の省力化や高度化を目指してきました。

システム概要



この新たなシステムは、異常の検知から判断までの流れを特許取得済みで、しっかりとした技術的裏付けがあります。具体的な異常検知地点としては、支柱の揺れや変形などが挙げられます。

今後の展望



現在の技術は道路情報板の支柱に特化していますが、今後は道路の照明ポールや大型標識など、他の道路付帯設備への適用も考えています。星和電機は、ドライバーの安全な走行を守るため、さらなる技術革新とインフラの維持管理に努めてまいります。全ての人々が安全で快適な運転を享受できる未来を見据えた取り組みが期待されています。


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会社情報

会社名
星和電機株式会社
住所
京都府城陽市寺田新池36
電話番号
0774-55-8181

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