名古屋大学発のFAI、経産省のGo-Tech事業に採択！新たな製造業の設計革新を目指す

株式会社FAIが経産省Go-Tech事業に採択される

名古屋大学から生まれた学生ベンチャー、株式会社FAIが、経済産業省が推進するGo-Tech事業に選ばれ、注目を集めています。2024年2月に設立されたこの企業は、製造業を「創造業」へと進化させるためのソリューションを提供することを目指しています。

未来の設計開発を支えるFAIのビジョン

FAIは、「設計者が本来の創造性を発揮できる環境を整える」ことを理念に掲げています。これまで、設計者はトラブルシューティングに追われ、創造的な思考が妨げられてきました。そこでFAIは、トポロジー最適化など、設計シミュレーションに特化したソリューションを提供し、設計者が本来の業務に専念できるようサポートしています。

このソリューションにより、従来の複雑な微分計算や最適化アルゴリズムに頼ることなく、設計者が簡単にシミュレーション技術を使える新たな道を開くことを目指しています。これにより、設計が感覚や経験に依存するのではなく、データに基づいた設計が可能になるのです。

革新的なシミュレーションツールの開発

FAIが展開しているプロジェクトでは、手動で行われていた感度情報の算出を自動化することが可能になります。また、多様な目的関数を柔軟に選択し、その重みを変更することで、商用のCAEソフトウェアを複数揃えなくても最適な設計を行うことができる画期的なシミュレーションツールの開発を進めています。

これが実現すると、設計品質の標準化や効率化が同時に達成されるため、業界全体に大きな影響を与えることが期待されています。