岡田理事長が描く企業ガバナンスの未来
日本公認不正検査士協会の岡田理事長がWebマガジン「Governance Q」に登場しました。彼は三井物産で副社長およびCFOとして活躍し、その後常勤監査役に就任。さらに、2017年から日本監査役協会会長を歴任し、昨年からはACEF JAPANの理事長も務めています。彼の新著『監査役の矜持――曲突徙薪に恩沢なく』が出版されたことで、このインタビューが実現しました。
監査役と不正検査士の共通性
岡田氏はインタビューを通じて、企業監査役と公認不正検査士(CFE)の役割には多くの共通点があり、両者の協力が期待できると強調しました。CFEは、アメリカ・テキサス州に本部を置くにACFE(公認不正検査士協会)が認定する専門資格であり、組織が直面する不正に立ち向かうための専門家です。彼は、企業が監査や内部監査の体制を強化する必要があると訴えます。
不正対策の専門人材の育成が急務
岡田氏は企業不祥事の頻発についても言及し、これは監査役や内部監査部門が本来の機能を果たしていないことの表れでもあると述べています。また、日本では、不正検知や対応に特化した人材が不足しているという問題も指摘しました。彼は、不祥事を完全に撲滅することは難しいが、CFE資格を持った専門家の育成が重要であると考えています。
彼によれば、不正の芽を早期に摘むためには、この分野に特化した知識とスキルの必要性が高まっています。具体的には、企業はCFEと連携し、リスクマネジメントやガバナンスにおける理解を深めることで、より強固な組織を築けるとアドバイスします。
岡田理事長の示唆に富んだ学び
長年にわたりコーポレートガバナンスの第一線で活動してきた彼の見解には、現代の企業が直面するさまざまな課題への解決策が散りばめられています。自社のリスクマネジメントの弱点とは何か、経営側が持つべきガバナンスの知識や思考は何か、そして今抱えている問題に対してどのようにアプローチすればよいのかといった点において、彼の考えは大変貴重です。
このインタビューは、経営者や企業のガバナンス担当者に役立つ知見を提供しており、読者は岡田氏の言葉に耳を傾けるべきです。
「Governance Q」について
「Governance Q」は、2023年4月にスタートしたガバナンスをテーマにしたWebマガジンです。様々な角度から企業における不正や不祥事を分析・検証し、読者に新たな視点を提供しています。特集企画や有識者へのインタビューなど、多彩なコンテンツを展開しているため、一度訪れてみる価値ありです。
詳しい内容は以下のリンクからご覧ください。
日本公認不正検査士協会
日本公認不正検査士協会(ACFE JAPAN)は2005年に設立され、不正防止や発見に関する専門の人材育成や教育を行っています。企業や組織が不正に立ち向かうためのサポートを提供しており、国内での不正対策の重要性が増す中、ますます大きな役割を果たしています。
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