能登の子どもと地域再生に向けたカタリバの挑戦

地域と共に進む能登の子ども支援

2024年1月、能登半島は地震に見舞われ、続く9月には豪雨による影響が多くの家庭に及びました。それから1年半が経過し、地域の復興を支えるために活動を続けている認定特定非営利活動法人カタリバが、その取り組みや今後の計画についてお知らせします。

子ども・教育支援活動の現状

能登地域では、復興活動が進む一方で、人口流出や教育環境の厳しさが課題となっています。カタリバは、被災した子どもたちが希望を持って未来を描けるよう、地域とともに様々な支援活動を進めています。特に「みんなのこども部屋」を開設し、安心して学ぶ場を提供してきました。

また、石川県庁と力を合わせて「のと未来トーク」を実施し、地域の市民が主体的に活動できる仕組みを作り上げました。その助成制度「のと未来アクション」により、多くの市民が自らの力で地域の子どもたちを支える活動を促進しています。このように、カタリバの取り組みは、緊急支援から持続可能な地域の子ども支援へと進化してきています。

3つの軸・6つの取り組み

カタリバが推進する活動は、以下の3つの観点を中心に展開されています。

1. 地域の市民活動の支援
2. 中高生の探究活動の支援
3. 被災した地域ビジネスに対する心のケア

これらの観点から、具体的には次の6つの事業を行っています。多くの市民の思いから生まれたこれらの活動は、能登の未来を共に育てる力となっています。

地域の市民活動を後押しする支援

- 子ども応援フォーラム

地域内外の人々が集まり、互いに学び合う機会となるフォーラムを2ヶ月毎に開催。2024年の春までに4回の開催を予定し、延べ100名以上が参加しました。

- ステップアップラボ

新たに立ち上げた市民団体を支援し、持続可能な活動ができるよう伴走します。この取り組みにより、新たな法人化した組織も誕生しています。

- 休眠預金活用事業

コミュニティハウスを設計・運営する取り組みを通じて、年代を問わず多様な人が交流できる場所を生み出しています。

中高生の探究活動を支える支援

- 復興探究コーディネーター

石川県教育委員会と連携し、5校の県立高校の魅力化と探究活動を支えています。

- 能登マイプロジェクト委員会

高校生が地域の課題に取り組むプロジェクトを支える取り組みです。これにより、探究に対する興味を高めることを目指しています。

心のケア

- 相談チャット「ブリッジ」

オンラインで子どもたちの相談を受け付けるサービスを運営し、幅広い悩みに対応しています。特に、保護者や教育者向けの相談窓口も設け、支援の裾野を広げています。

この先の展望

カタリバは、地域の人々との協力を重んじ、今後も能登地域の子どもたちや家庭が希望を持てる環境を整えていきます。子ども応援フォーラムは、そのハブとして、地域の教育関係者や支援団体が一堂に会し、知見を共有する場となっています。

私たちの活動は、子どもたちの未来を創造するためのものです。そのために、地域とのつながりが必要不可欠です。カタリバ公式サイトや「のとにわね」公式noteでは、活動の最新情報が随時発信されていますので、ぜひご覧ください。

このように、能登地域の復興と教育のサポートへ向けた、カタリバの熱い挑戦が続いています。地域と共に歩む子ども支援の未来に、期待が高まります。