住宅街を活性化するプレイスメイキングの新たな試み
2025年10月31日、北沢タウンホールにて「住宅街の子どもをまんなかにしたプレイスメイキング ― イギリスPlaying Outの実践から学ぶ」のシンポジウムが行われました。このイベントは、一般社団法人TOKYO PLAYの代表理事である嶋村仁志氏が主催し、イギリスのプレイスメイキング団体「Playing Out」の共同代表であるアリス・ファーガソン氏の来日を記念したものです。
当日は130名を超える参加者が集まり、行政、まちづくり関連企業、学校教職員、保育士、児童館職員、プレーワーカーなど、子どもたちの育成に関わる多様な背景を持つ人々が一堂に会しました。特に世田谷区長の保坂展人氏も来場し、基調講演に対する感想を述べるなど、地域の子どもを中心にした取り組みへの期待が高まる瞬間でした。
アリス・ファーガソン氏による基調講演は、イギリスにおける「Playing Out」の実績を基に、さまざまな社会的な効果を生み出すプレイストリートの重要性を語りました。08年にブリストルで始まったこの運動は、今やイギリス全土で1,600を超える場所で実施されており、地域の居住者の生活の質を向上させる要因となっています。アリス氏は「住みやすい住宅環境」「市民意識の醸成」「コミュニティの絆」「子どもの健康」など、さまざまな観点からプレイストリートの効果を説明し、参加者の心に響くメッセージを送りました。
続いて行われたトークセッションでは、アリス氏に加え、公共R不動産編集長である飯石藍氏、小児科医の山口有紗氏、嶋村仁志氏が登壇し、それぞれの立場から子どもと地域についての意見を交わしました。飯石氏が紹介した「みち」を活用した事例は、既存の施設や空間を見直し、地域に根ざした遊び場の創出を促進する姿勢が伺えました。山口氏の講演では、子どものウェルビーイングを支えるためには、家庭や学校だけでなく地域全体での協力が必要だというメッセージが強調されました。
シンポジウムは3時間にわたり、参加者同士の活発な意見交換が行われました。質疑応答の時間では、地域ごとでの実践例や課題が浮き彫りにされ、参加者がそれぞれの意見を持ち寄る貴重な機会となりました。閉会後のロビーでは、熱心に話し込む参加者の姿が多く見受けられ、地域の一人ひとりが持つ小さなアクションが大きな変化を生むことを再認識する瞬間となりました。
今回のイベントを通じて、子どもたちの遊び場を増やすこと、そして多様な人々が協力して地域を活性化することの重要性が改めて浮き彫りになりました。ご参加いただいたすべての方々に感謝し、今後もこのような取り組みが広がっていくことを期待しています。
主催および共催
主催:一般社団法人TOKYO PLAY
共催:世田谷区子ども・若者部 児童課 児童育成係
公式サイト:
https://playbourhood.tokyoplay.jp
Facebook:
PlaybourhoodStreetTokyo