オンライン就活の実態
2021-08-30 18:00:01
全国の大学生に聞いた!オンライン就職活動の実情と課題
全国の大学生に聞いた!オンライン就職活動の実情と課題
近年の就職活動はオンラインを主流としているが、その実情と学生たちの意見はどうなっているのだろうか。NPO法人エンカレッジと電通若者研究部が実施した調査により、約2000人の大学生および大学院生がオンライン就職活動についてどのように感じているのかが明らかになった。
調査の概要と目的
この調査は、オンライン就職活動における学生の意識を探ることを目的としており、2021年6月に実施された。全国47都道府県の大学生を対象にしたこの調査からは、オンラインでの情報不足や、それに対する学生の不満が浮き彫りになる結果となった。
オンライン就職活動に関する学生の意見
1. 必要な情報が不足している
調査によれば、学生がオンライン就職活動で最も不足していると感じる情報は、「企業の裏話」や「企業の社員との対話の機会」である。具体的には、企業説明会などでは知ることのできないリアルな情報を得る機会が求められていると53%の学生が答えた。また、38.2%は社員との直接の対話を希望していることが明らかになった。これらのデータは、オンライン就職活動が学生と企業との距離感を生んでいることを示している。
2. 就職活動を始めるタイミング
興味深いことに、教育界が一般的に設定したルールに関わらず、大学1〜2年生の中には早期に就職活動を始める学生が約10%存在している。この結果は、就職活動開始の時期の多様化を示すものである。特に、大学3年生からの開始が圧倒的に多いが、若い世代の中には早期からキャリア形成を意識して活動を開始する動きも見られる。
地方と都市の格差を解消する取り組み
大学生たちにとってのオンライン就職活動の課題を解決すべく、エンカレッジと電通若者研究部は『47 INTERNSHIP』を企画した。このプログラムでは、全国から選ばれた学生が合同インターンシップに参加し、地域課題の解決に向けた「能動的な実践」を促している。これは、地方の学生にも平等な機会を提供するための重要な取り組みだ。
エンカレッジの役割
エンカレッジは、全国113大学で活動するキャリア教育支援NPOで、学生が中心となって運営され、多様なキャリア支援を提供している。21卒から22卒の学生がこちらのサポートを受け、キャリアイベントにも参加するなどしている。今後の見通しでは、23卒学生の会員数は11万人を超えると予想されている。年々支援の輪は広がり、学生と企業の接点を生み出す努力が続けられている。
結論
オンライン就職活動には様々な課題が存在するが、学生側の声を反映した取り組みを通じて解決に向けた動きも始まっている。今後のキャリア教育や就職活動の進展が期待される中、本調査の結果はその一助となるだろう。就職活動に挑む学生たちが必要な情報を得られ、成功を収めるための環境整備がさらに進むことを願いたい。詳しい調査結果は、エンカレッジの公式ホームページで確認できるので、興味のある方はぜひ訪れてほしい。
会社情報
- 会社名
-
キャリア教育支援NPO法人エンカレッジ
- 住所
- 京都府向日市寺戸町寺田50-1
- 電話番号
-