生成AI時代を生き抜く！リスキリング推進団体JRCAの記者発表会レポート

生成AI時代を生き抜くキャリアコンサルタントの育成：JRCA記者発表会レポート

2024年5月16日、一般社団法人日本リスキリングキャリアコンサルタント協議会（JRCA）は、衆議院第二議員会館にて記者発表会を開催しました。本発表会では、生成AI時代におけるキャリアコンサルタントの役割と重要性、JRCAの活動内容、そして今後の展望が発表されました。

設立背景と活動内容

JRCA理事長である古今堂靖氏は、世界的なデジタル社会への移行と生成AIの普及を背景に、JRCA設立の必要性を強調しました。世界経済フォーラムが発表した「2030年までに世界で10億人をリスキリングする」という目標や、日本政府が掲げるデジタル人材育成目標を踏まえ、リスキリングの重要性を改めて訴えました。

しかし、現状のキャリアコンサルタントには課題も存在します。育て上げネットの調査では、IT業界への理解度が低いことが明らかになっており、キャリアコンサルタント自身のリスキリングの必要性が浮き彫りになっています。

JRCAは、この課題解決に向けて、「リスキリングキャリアコンサルタント資格」の認定講座を提供します。この講座では、「デジタルスキル標準に関する知識」「生成AIスキルに関する知識」「国策・政策に関する理解」の3つの必須スキルを習得できるカリキュラムとなっています。

講座の講師陣には、リスキリング、キャリアコンサルティング、生成AIの各分野の第一人者が名を連ね、一般社団法人生成AI活用普及協会（GUGA）の協力を得て、質の高い講座作りを目指しています。講師を務める東宮美樹氏は、本講座の必要性を力説し、キャリアコンサルタント自身のリスキリングが日本社会全体のリスキリングを後押しすると語りました。

生成AI時代のリスキリング経済圏

JRCAの戦略的パートナーである株式会社KIZASHIは、「生成AI時代のリスキリング経済圏」という構想を打ち出しています。これは、日本政府の「新しい資本主義のグランドデザイン及び実行計画 2023年改訂版」を基盤としており、「人への投資」「科学技術・イノベーションの推進」「スタートアップ支援」「DX等への投資」の4つの柱への投資を重視しています。

KIZASHIは、リスキリングに関する情報発信や、関連イベントの開催などを通して、リスキリングの啓発活動に力を入れています。これらの活動は、リスキリングキャリアコンサルタントの市場価値を高め、活躍の場を広げることに繋がると期待されています。

キャリアコンサルタントの価値向上

JRCA監事の山下翔一氏と顧問の後藤宗明氏は、キャリアコンサルタントの価値向上への想いを語りました。山下氏は、働き方改革の推進と国民の幸福度向上のため、キャリアコンサルタントが市場の需給バランスに関する専門性を高める必要性を訴えました。後藤氏は、生成AI時代におけるリスキリングの重要性を強調し、キャリアコンサルタント自身もリスキリングに取り組むことで、より高い価値を提供できると述べました。

まとめ

JRCAの記者発表会は、生成AI時代におけるキャリアコンサルタントの重要性と、リスキリング推進の必要性を改めて認識させるものでした。JRCAが提供する「リスキリングキャリアコンサルタント資格」認定講座は、2024年7月上旬より東京リーガルマインド（LEC）で提供開始予定です。今後、JRCAの活動が、日本のリスキリング社会に大きく貢献することが期待されます。

登壇者プロフィール

古今堂靖氏: JRCA理事長。多様な経歴を持つ経験豊富なキャリアコンサルタント。
東宮美樹氏: JRCA社員。ジェイック執行役員、株式会社Kakedas取締役を務める人気講師。
山下翔一氏: JRCA監事。NEO ASIA JAPAN株式会社取締役。地域活性化やICT分野で幅広く活躍。
後藤宗明氏: JRCA顧問。一般社団法人ジャパン・リスキリング・イニシアチブ代表理事。リスキリング推進の第一人者。