ニッタ株式会社が提案する医薬品製造における新たな安全対策
近年、ニトロソアミン類と呼ばれる発がん性物質が医薬品から検出され、製品回収が相次いでいる。これを受けて、医薬品の製造過程における安全対策が急務となっています。大阪のニッタ株式会社は、これに立ち向かうための新しい技術を発表しました。
ニトロソアミン類の危険性と製造工程への影響
ニトロソアミン類は、主に製造装置の空気中のNOx(窒素酸化物)がアミン類と反応することで生成されます。この反応が医薬品の品質に悪影響を与えることが報告されています。欧州医薬品庁(EMA)やアメリカ食品医薬品局(FDA)は、製造者に対して是正措置を求めており、厚生労働省も自主点検やリスク低減措置を推奨しています。これらの厳しい要件に応えるため、ニッタ株式会社は配管用ケミカルフィルタ「TUBESCLEANER・ENILSORB」の導入を提案します。
新技術の導入でNOxを除去
このケミカルフィルタは、製造装置に直接取り付けることができ、圧縮空気中のNOxを効果的に除去します。NOxの除去によって、ニトロソアミン類の生成リスクを低減できるため、医薬品の安全性が向上します。具体的には、以下の特長があります。
- - 簡単に導入可能: 配管設置型で、特別な工事なしに簡単に取り付けられます。
- - 装置単位のNOx除去: 特定の製造装置に特化した対策が可能です。
- - 特殊吸着剤採用: 反応性NOxを効率的に吸着・除去します。
- - 圧空エア処理性能: 高効率かつ長寿命で、大幅なコスト削減につながります。
- - 発塵抑制: 発塵を抑える仕様が施されており、製薬用途にも最適な選択です。
導入事例とその効果
実際に、ある製薬企業の空気供給ラインにこのフィルタを設置した結果、造粒工程におけるNOx由来の汚染が顕著に抑制されました。この成功事例は、医薬品製造における安全対策においてニッタ株式会社の技術が実際に効果を持つことを示しています。
まとめ
ニッタ株式会社は、医薬品製造に伴うリスクを軽減させるために、先進的な技術を駆使していることを強調しています。医薬品の安全性を確保するため、今後も継続的に改善と革新を進めていく予定です。 管理者や製造業者にとって、同社のケミカルフィルタが新たな選択肢となるでしょう。興味のある方は、ニッタ株式会社のクリーンエンジニアリング事業部までお問合せください。
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会社概要
ニッタ株式会社は1885年に創業し、医薬品だけでなく、様々な産業に向けた製品を展開しています。特に、伝動・搬送用ベルトやカーブコンベヤ、空気清浄フィルタなど、多岐にわたる技術力を誇る企業です。証券コードは5186です。詳しい情報は公式ウェブサイトをご覧ください。