大阪・関西万博出展に向けた医療データ活用の新たな試み「話せるPHR」とは
大阪・関西万博に向け、経済産業省が実施する「令和5年度補正PHR社会実装加速化事業」において、サステナブルパビリオン2025、Wellmira、NTTドコモの3社が連携した新しいユースケース「話せるPHR ~あなた自身と健康チャット~」の概要が発表されました。このプロジェクトは、個人の健康情報を活用し、豊かな生活体験を提供することを目的としています。
PHRとは?
「PHR(Personal Health Record)」は、個々の健康情報を管理するためのデジタルプラットフォームです。このシステムを通じて、利用者は自身の健康データを一元管理し、医療機関やサービス事業者と情報を共有することが可能になります。特に、ユーザーが自分の健康状態をリアルタイムで把握できることが大きな利点です。
「話せるPHR」のユースケース
「話せるPHR」は、ユーザーのスマートフォン上に、自分の3Dアバター「Mirrored Body®」を生成する先進的なサービスです。このサービスは、Wellmira社のAI健康アプリ「カロママプラス」が生成するライフログデータと、NTTドコモの「健康マイレージ」が提供する健康状態推定のデータを組み合わせます。これにより、ユーザーは自身の健康に関する情報を視覚的かつインタラクティブに享受できるという特長があります。
ユーザー体験の向上
このユースケースでは、ユーザーは日々の食事やバイタルデータをアプリに入力し、そのデータを基にした健康アドバイスを3Dアバターとの対話を通じて受け取ることができます。具体的には、Mirrored Body®が「カロママプラス」や「健康マイレージ」の情報を受け取り、ユーザーの健康状態を分かりやすく視覚化します。この体験は、ユーザーの日常生活において自己管理のモチベーションを高めることを狙っています。
大阪・関西万博でのデモンストレーション
2025年に開催される大阪・関西万博においては、経済産業省の支援のもと、このユースケースのデモンストレーションが行われる予定です。具体的には、サステナブルパビリオン2025がブロンズパートナーとして協賛するシグネチャーパビリオン「null²」で、このユースケースを活用した体験を訪れる人々に提供します。
3Dアバター「Mirrored Body®」の魅力
「Mirrored Body®」は、ユーザーが自身の多様なデータを管理し、他者とのコミュニケーションを促進する新しいアプローチです。このシステムは、生体認証とNFT技術を活用し、唯一無二のデジタル分身を生成します。この特徴を活かし、ユーザーは健康に関連するさまざまなデータに基づくアドバイスを受けることができます。
結論
今後、サステナブルパビリオン2025、Wellmira、NTTドコモの3社は、このユースケースを通じて、日本におけるヘルスケアサービスの発展を目指していきます。大阪・関西万博を契機に、これまでにない健康管理の受け皿を社会に提供することで、より豊かなライフスタイルを実現することが期待されています。