アジアクエストと京都先端科学大学、産学連携の新たな章に突入
2023年、アジアクエスト株式会社は京都先端科学大学との間で産学連携によるR&D支援を強化する包括連携協定を締結しました。この提携により、企業向けの新しいR&Dプラットフォーム「産業AI研究室」が設立され、デジタルトランスフォーメーション(DX)を推進する革新的な取り組みが始まったのです。
現代のR&Dにおける課題
急速な技術の進歩が求められる時代において、企業が持続的に競争力を維持するためには、研究開発(R&D)が欠かせない要素となっています。しかし、研究費用や専門人材の確保が難しいため、多くの企業が実行に移すことを躊躇する現状があります。さらに、大学も研究成果を実社会で役立てたいという課題を抱えています。
産業AI研究室の使命
「産業AI研究室」は、企業と大学の双方向の強みを融合させ、より多くの企業が参加できる R&Dの場を提供することを目指しています。これにより、個々の企業のニーズに即したR&Dが可能となり、低コストで高付加価値の研究成果を生み出すことが期待されています。
R&Dプラットフォームの特徴
1. コスト競争力の向上
企業単独で行う場合に比べ、より競争力のあるコストで質の高い研究開発が可能です。企業とのコミュニケーションを通じて、特定の課題に取り組む実務課題を設定し、実用的な成果を導き出します。
2. 学術ネットワークの活用
京都先端科学大学の教授陣のほか、全国の学術ネットワークを利用し、多様な専門知識を研究に取り入れることができます。これにより、多角的な視点での研究開発が促進されます。
3. 実課題に基づく実践的な研究
研究テーマは企業の実務上の課題に基づき設定されるため、実際のビジネスで応用可能な研究成果の創出が目指されます。
4. スムーズな契約プロセス
アジアクエストと京都先端科学大学との連携協定により、企業はこの協定を基にスムーズにR&Dに取り組むことが可能になりました。これにより、複雑なプロセスを軽減し、スピーディーにプロジェクトを進めることができます。
R&Dの進行プロセス
本プラットフォームでは、企業が円滑にR&Dを進められるように、以下の2段階のプロセスが設けられています。
ステージ1: 実現可能性の検証
企業が選定した研究テーマに対して仮説を立て、実行可能性の検証を行います。この段階では準委任契約を採用し、柔軟なプロジェクト進行が可能です。
ステージ2: 製品化及び特許取得
ステージ1の成果を基に、実際の製品開発に進みます。必要に応じて、特許を取得するためのコンソーシアム契約を結ぶことも視野に入れています。
具体的な研究テーマ例
このプラットフォームでは、AI、IoT、デジタルツインなどの先端技術を活用した研究課題が設定されています。以下は一部の応用例です。
- - 建築業界: 次世代インフラの維持管理の自動化
- - 不動産業界: 感情認識や人流シミュレーションによる空間設計の最適化
- - 金融業界: AIによるESG投資の市場予測
- - 保険業界: 異常気象に対する保険リスク予測モデル
今後の展望と結論
アジアクエストは、産業AI研究室を通じて、さらに深化した産学連携を目指し、企業と大学の双方への貢献を強化していきます。そして、新たな研究テーマの追加やパートナーシップの構築を進め、幅広い企業にとって参加しやすいR&D環境を整えていくことで、持続可能な技術革新を推進していく所存です。
詳細については、
アジアクエスト株式会社及び
京都先端科学大学の公式ウェブサイトをご覧ください。