スタートアップM&A活性化への新たな一歩
株式会社ウィルゲート(本社:東京都港区)、および株式会社Relic(本社:東京都渋谷区)が、スタートアップのM&A活性化に向けて業務提携を開始しました。この提携により、両社はいっそう強固な体制を構築し、成約数を増加させていく考えです。
提携の背景
日本では、スタートアップのEXIT手法として、IPOが主流でありました。しかし最近、スモールIPOの数が増え、上場基準が厳格化する中、M&Aを選択するスタートアップが増加しています。特に、大企業によるスタートアップ買収は国内で非常に少なく、業界全体がM&Aに対して後進的な傾向を示しています。
大企業側は既存事業とのシナジーやリスク回避に重きを置くあまり、新たな事業を短期間で立ち上げることが難しいと思われています。これに対して、スタートアップの技術やビジネスモデルを取り込むM&Aは、大企業にとって有効な手段として注目されています。このような背景から、ウィルゲートとRelicは業務提携に至ることとなりました。
両社の強みと役割
ウィルゲートは、完全成功報酬型であり、着手金が不要なという新しいM&Aサービス「ウィルゲートM&A」を展開しており、これまでに83件の成約を達成。特にITやベンチャー企業に強いネットワークを持っています。彼らは、スタートアップとの強固なネットワークを活かし、案件の選定や条件交渉をリードする役割を担います。
一方、Relicは、国内シェアNo.1の新規事業開発支援を行っており、これまでに5,000社以上の新規事業創出に携わってきました。大企業との連携やスタートアップへの投資を通じて得た知見を、プロジェクトM&A後の成長戦略に生かしていきます。
提携の具体的な内容
- - 大企業向けに「スタートアップM&A×新規事業創出支援」を共同展開
- - スタートアップのExit及び成長支援を強化
- - 共催セミナーや情報発信による対外的な市場展開
期待される効果
この提携により、日本のM&A市場全体の活性化や競争力の向上が見込まれています。大企業は新規事業の創出を加速し、スタートアップは持続的な成長と雇用の創出に寄与すると期待されています。
今後の展望
両社は、「M&Aをゴールとせず、新たな事業のスタート地点と考える」という理念のもと、共創型の取り組みを推進し、日本の経済、スタートアップエコシステムの発展に貢献していく方針です。
会社概要
株式会社ウィルゲート
- - 所在地: 東京都港区南青山3-8-38 表参道グランビル3F
- - 設立: 2006年6月20日
- - 事業内容: M&A事業、コンテンツマーケティング、セールステック
株式会社Relic
- - 所在地: 東京都渋谷区恵比寿4-20-3 恵比寿ガーデンプレイスタワー19F
- - 設立: 2015年8月
- - 事業内容: インキュベーション、事業プロデュース、新規事業開発支援,オープンイノベーション