株式会社神崎高級工機製作所の挑戦
株式会社神崎高級工機製作所(以下、KANZAKI)は、兵庫県尼崎市を拠点に、ヤンマーグループの一員として、多様なコンポーネントを製造・供給する企業です。特に傑出した技術力は国内外で評価されており、特に米国市場においてはガーデントラクター用トランスミッションの評価が高いです。そんなKANZAKIがクラウド型ワークフロー「X-point Cloud」を導入し、業務のペーパーレス化を進めている事例について詳しく見てみましょう。
問題意識と導入の背景
コロナ禍の影響を受け、KANZAKIは社内の業務プロセスを見直す必要性を強く感じていました。具体的には、以下の3つの課題を抱えていました。
1.
ペーパーレス化の urgent need
社内での紙の申請業務が多く、デジタル化への移行が急務とされていました。
2.
多さに比例するコスト
年間で1万件を超える紙ベースの申請業務は、コストの増加に歯止めをかける要因になっていました。
3.
非効率な業務プロセス
手作業での入力や転記作業が多く残っており、業務の効率が悪化していました。
これらの問題を解決すべく、KANZAKIは「X-point Cloud」の導入を決定しました。
X-point Cloudを選んだ理由
KANZAKIは、「製造現場に適したシステムであること」「クラウド型サービスであること」「適正価格で提供されること」という三つの基準を基に、X-point Cloudを選択しました。特に導入後に現場での負担を軽減する利便性の高い機能が評価され、直感的な操作が可能であることが、社員がすぐに使いこなすポイントとなりました。
導入後の効果
現在、KANZAKIでは全ての部署でX-point Cloudを活用しており、運用中の申請書は102種類、月間約2,000件に達しています。このペーパーレス化により、10,000件以上の紙の申請書が電子化され、業務効率が飛躍的に向上しました。特に、紙による申請書の回付や保管にかかっていた時間が大幅に削減され、承認作業は場所を選ばずに行えるようになっています。人件費を含む経費の削減効果は、月約100万円にのぼります。
さらに、X-point Cloudは業務アプリ「kintone」との連携も行っており、案件管理や資材管理の手作業での入力作業を軽減しました。データ連携ツール「ASTERIA Warp」を介して、二つのシステム間の承認状況が常に最新の情報で同期できる点も大きなメリットです。このデータ管理の可視化は、業務効率をさらに深化させています。
今ここでモニタリングが進む
KANZAKIを含む企業がこのデジタル化の波に乗る中、特に注目すべきは、11月19日に開催される事例紹介セミナーです。弊社、株式会社レコチョクなどの事例を参照しながら、X-point Cloudとkintoneの連携により業務効率化をどのように実現できるかを解説します。
このセミナーは、業務のデジタル化や効率化を目指す企業にとって見逃せない機会です。
まとめ
株式会社神崎高級工機製作所は、新しい技術の導入によってデジタル化を進め、業務効率化が実現できることを示しています。ペーパーレス化によるコスト削減や、業務の一元管理の促進は、今後の企業運営においてますます重要になるでしょう。デジタル化を進める際の参考になる事例です。