フィリピンのファッションを体験する一日
2025年9月2日、東京の渋谷ヒカリエにて、フィリピンのファッションを祝う特別なイベント、
Bench Design Awardsが開催されます。このファッションショーでは、フィリピンを代表するブランド「BENCH」が、輝かしい才能を持つ若手デザイナーたちを迎え、その革新性を発表します。会場には、フィリピンの新星デザイナーである
ステフ・ベラーノ、
ピーチ・ガルデ、
カール・ナダレスの3名が登場し、それぞれの物語とスタイルをランウェイで披露します。
このショーは、2025春夏の
Rakuten Fashion Week Tokyoの一環として行われ、将来のフィリピンファッションの展望を示す重要なイベントとなります。フィリピンのファッションシーンが国際的に評価される中で、このような舞台での発表は、若手デザイナーたちにとって大きなステップとなるでしょう。
デザインの背後にあるストーリー
ステフ・ベラーノ
ESMODパリで学んだ
ステフ・ベラーノのコレクション「CAST」は、欧州の歴史や海岸地域の記憶からインスパイアを受けています。彼女の作品には手縫いのキルティングや特有の色合いが施されており、伝統的な技法と現代のクチュールの融合が見どころです。静かに力強いレジリエンスを表現した彼女のデザインは、観客に深い印象を与えることでしょう。
ピーチ・ガルデ
元看護学生の
ピーチ・ガルデは、自由な発想を活かしたコレクション「Sea-scape」で、サステナブルなストリートウェアを提案します。クラゲやサンゴをモチーフにしたユニークなデザインは、彼の豊かな感性から生まれたものです。即興的な海辺の逃避行をテーマにしており、観る者に対して新しい視点を与えます。
カール・ナダレス
母親の影響を受けて裁縫を学んだ
カール・ナダレスは、移動や移住をテーマにしたパーソナルコレクション「A-17」を発表します。彼の作品は淡い色調と抽象的なシルエットで構成され、思い出とアイデンティティの層を映し出しています。「身にまとう日記」とも表現される彼のデザインは、深い感情を呼び起こします。
イベントの重要性と影響
このイベントは一般社団法人日本ファッション・ウィーク推進機構や在日フィリピン大使館と協力し、国際的な評価を受けています。審査員は業界の著名な専門家たちで構成され、デザイナーたちの才能を選りすぐっています。このショーは、フィリピンの文化とデザイン能力を世界に向けてアピールする絶好の機会です。
BENCHは、2017年から続くプロジェクトであり、過去の受賞者の東京公演や伝統衣装の紹介など、多様な取り組みを通じてフィリピンの誇りを広めています。今回のショーは、たとえローカルであっても、世界中の観客に向けてライブ配信され、フィリピンファッションの未来がどのように形成されていくのかを見せてくれます。
参加情報
このファッションショーは一般の観覧が可能で、ファッションに興味のある方々にも新しい体験を提供します。渋谷という多文化の交差点で、フィリピンのファッションとデザインの魅力に触れてみてはいかがでしょうか。
開催日:2025年9月2日(火)
開場:東京渋谷ヒカリエ ホールA
開演:午前11:00(開場正午12:00)