企画展「吉田璋也のデザイン - 新作民藝運動がめざした未来」
2026年の春、茨城県陶芸美術館にて行われる企画展「吉田璋也のデザイン - 新作民藝運動がめざした未来」では、日本の民藝運動に大きな影響を与えた吉田璋也の作品が297点一堂に展示されます。この展覧会は、民藝ファンにとって見逃せないイベントであり、吉田の生涯とそのデザイン哲学を深く理解することができる貴重な機会です。
吉田璋也とは?
吉田璋也(1898-1972)は、医師という職業を持ちながら、民藝運動のプロデューサーとしても名を馳せました。彼は、日常生活で使われる器や家具を自らデザインし、生産と流通のシステムを確立しました。吉田は、柳宗悦が提唱した民藝の理念に強く共鳴し、1931年には鳥取で医療の傍ら、陶芸や木工、染織などの伝統技術を活用した「現代の生活にふさわしい日用品」の製作に取り組みました。
本展では、吉田の理念を体現した新作民藝の作品が多数展示され、陶器、家具、テキスタイルなど多岐にわたるカテゴリーでの作品が紹介されます。
展示される主な作品たち
吉田璋也がデザインした作品には、患者用の診察椅子や医師用の車輪付き椅子、さらには伸縮式の中折れ傘や電気スタンドなどが含まれています。これらのアイテムは、ただの道具としてではなく、彼の思想が反映された生活必需品として、現代の我々にとっても非常に重要な意味を持っています。
また、特色ある作品として緑釉、白釉、黒釉の三方掛分皿や、竹製のショルダーバッグ、折畳スツールなど、実用的でありながら美しいデザインが施されたアイテムも目を引きます。これらの作品からは、時代を超えた普遍的な美しさと機能性が感じられ、現代のデザインの原点とも言えるでしょう。
展覧会のハイライト
この展覽会では、食器や家具類だけでなく、実用的なアイテムも多数展示されます。食卓で使うものから、生活を彩るインテリアアイテムまで、魅力的な品々が揃い、民藝に興味がある方には特におすすめです。
特別なイベント
さらに期間中、関連イベントとして講演会やトークショー、ワークショップも予定されています。例えば、3月14日に行われる講演会「吉田璋也のものづくり」では、鳥取民藝美術館の尾崎麻理子氏が吉田のプロデュースした作品について話します。また、5月23日のトークショーでは、手仕事と現代生活についてのディスカッションが行われます。
ワークショップでは、春の植物を利用して布小物を染める体験ができ、実際に手を動かして民藝に触れるチャンスも用意されています。
開催概要
- - 会期: 2026年3月14日(土)~6月21日(日)
- - 会場: 茨城県陶芸美術館 地下1階 企画展示室、2階 県民ギャラリー
- - 開館時間: 9:30~17:00(入場は16:30まで)
- - 休館日: 毎週月曜日(ただし、5月4日は開館)、5月7日(木)
観覧料は一般950円、高校生710円、小中学生360円と手頃で、土曜日は高校生以下が無料で入館できる特典もあります。
最後に
この展示会は、歴史的な文脈の中で民藝運動の意味を再確認できる貴重な機会です。吉田璋也の独創的なデザインに触れ、彼の哲学を学ぶことで、私たちの日常生活にどのように美をもたらせるかを考える時間になることでしょう。是非足を運び、この素晴らしい展覧会を体験してください。