新たな助成事業が始まる
2020年度から日本の小学校ではプログラミング教育が導入され、児童一人一台の端末が配布されるようになりました。一方、イギリスのようにプログラミングを独立した教科として教える国と比べ、日本ではまだその環境が整っていないのが現状です。そのため、各地域や学校ごとにプログラミング教育の取り組み方に差が生じており、結果として教育格差が懸念されています。そして、プログラミング教室に通うことができるのは、経済的に余裕のある家庭の子供たちだけというのが実情です。
すべての子供に平等な機会を
このような背景の中、東京都では「子供が輝く東京」という助成事業が開始され、こども食堂など非営利団体に対して、プログラミング教室を開催するための講師派遣や教材提供を無償で行います。この事業の目的は、すべての子供たちにプログラミング教育を受ける機会を平等に提供することです。
教室開催パートナーの募集
さらに、定期的にプログラミング教室を開催できる「教室開催パートナー」を募集しています。具体的な要件は以下の通りです。
- - 非営利活動を行っている団体
- - 東京都内で活動
- - 小中学生が5名以上参加できること
パートナー団体には、ITに精通したボランティア講師や、マイクロビットなどの教材が無償で提供されます。こども食堂、パソコンクラブ、CoderDojoなど、幅広い団体からの応募を期待しています。プログラミング未経験者でもボランティア講師として参加できるため、興味がある人はぜひ問い合わせてみてください。
NPO法人プログラミング教育研究所
この新たな助成事業は、NPO法人プログラミング教育研究所が主体となっています。2017年に設立された法人で、設立以来「すべての子供たちにプログラミング教育の機会を」をモットーに、小中学生向けのプログラミング教室を定期的に開催しています。 2022年10月には「子供が輝く東京・応援事業」の採択を受け、2023年から東京都内全域に活動を広げることが決まりました。
理事長のメッセージ
理事長である伊藤功一氏は、近年の情報通信技術の進展に対する強い危機感を抱いています。彼は、単なる職業訓練としてではなく、プログラミング教育が論理的思考力や問題解決能力を高める重要な手段であると説いています。また、すべての子供たちにプログラミング教育を受ける権利があるとの強い信念を持ち、普及活動に取り組んでいます。
結論
プログラミング教育はこれからの時代に不可欠なスキルです。この助成事業を通じて、多くの子供たちがその機会を得られるようになることが期待されています。興味のある団体や individuals は、ぜひこのアクティビティに参加してみてはいかがでしょうか。助け合いの精神で、次世代を育てていきましょう。