最新のウェブ会議調査結果が示す、オフィス内の課題
プラス株式会社ファニチャーカンパニー(東京都渋谷区)が行った『職場の居心地WEB調査』から、デスクワークを主とする会社員500名を対象にした興味深い結果が発表されました。調査では、ウェブ会議を行う際の場所や、相手の状態に関する気遣いの実態が明らかとなりました。
調査の背景
昨今、職場におけるウェブ会議は一般的となりつつあります。ワイヤレスイヤホンの普及により、ビデオ通話が手軽になった一方で、相手の会議中かどうかを見分けるのが難しいという問題が浮上しています。この調査は、こうした職場のコミュニケーションに関する悩みや工夫を探るために実施されました。
調査結果サマリー
- - 自席での会議: 調査によると、48.6%の人が自席でウェブ会議を行っていることがわかりました。この結果は、多くの企業がプライバシーを重視しないオープンなオフィス環境であることを示しています。
- - 話しかけたくても話しかけられない: 調査参加者の55.4%が、相手がウェブ会議中かわからずに話しかけるのをためらったり、実際に話しかけてしまった経験があると答えています。これに関連して、41.6%の人がウェブ会議中に話しかけられてしまったことがあると報告しています。
ウェブ会議中の気遣いと対処法
調査結果は、職場でのコミュニケーションの難しさを浮き彫りにしています。特に多く寄せられたのが、ウェブ会議中に他の同僚から話しかけられた際の対処法でした。具体的な対処法としては、以下のようなアプローチが挙げられました:
- - 身振り手振りで謝る
- - 様子を見ながら接触を控える
- - 別の手段で連絡をする / 伝言メモを残す
特に「ジェスチャーで謝る」という回答が多く、実際に対面でのコミュニケーションにおいても新たな慣習が生まれつつあることが伺えます。
さらなる工夫
調査参加者の中には、ウェブ会議の際に「有線イヤホンに変更した」「耳元を見せるために髪型を工夫する」などの対策を講じている人もいました。また、自分の状況を視覚的に伝えるために「会議中」と表示した札を掲げるなどの工夫もされています。これらの対策は、相手に自分の状況を理解してもらうための努力を示しています。
結論
今回の調査から、ほとんどのデスクワーク中心の会社員たちが、自席でウェブ会議を行い、その結果としてコミュニケーションの難しさを経験していることが浮き彫りになりました。特に、職場環境では個室の導入が慎重に議論され、同時に職場内での意識改革が求められるかもしれません。ウェブ会議専用ブースを取り入れることでコミュニケーションの質を向上させつつある企業も増えることが期待されます。これからのオフィスのあり方について、改めて考える良い機会となるでしょう。