新たな合弁会社vottiaが登場!
トランスコスモスとモビルス株式会社が共同で設立した新たな企業、vottia株式会社が発表されました。両社はこの合弁を通じて、AIエージェントプラットフォームを提供し、顧客と企業のコミュニケーションを一新することを目指しています。vottiaは、東京都港区に本社を構え、今後、AI技術を活用した新しい顧客体験の創出に力を入れていくことになっています。
この合弁設立の背景には、近年の消費者調査が示すトレンドがあります。トランスコスモスが実施した「消費者と企業のコミュニケーション実態調査」によると、チャットを使用したいと考える消費者の割合は55%に達している一方で、実際に使用した経験を持つのはわずか28%。これは、企業側の環境整備が追いついていないことを意味します。加えて、従来のチャットボットに対する不満も指摘されており、効率的に問題解決ができないといった声が多いのが現状です。
顧客体験向上への取り組み
このような消費者の期待に応えるため、vottiaではチャットボットと人間によるサポートを組み合わせた「ハイブリッドチャット」ソリューションを導入し、顧客への接点を強化していきます。AI技術の革新が進む中で、消費者が求めるユーザビリティ向上への対応は不可欠です。
また、トランスコスモスが独自に開発したVOC(Voice of Customer)分析を用いるプラットフォーム「trans-DX for Support」は、顧客接点の課題を解決するための重要なツールとなります。vottiaではこのプラットフォームを活用し、消費者のインサイトをもとに使用しやすく、高い問題解決能力を持つAIエージェントを展開。顧客の期待に応えつつ、企業側のコストを最適化する方向性を打ち出しています。
vottiaの名の由来
「vottia」という社名はVOCに由来し、テクノロジーと人間が協奏する想いを込めたものです。このようにして、企業と消費者双方にメリットのあるプラットフォームへの進化を目指しています。
企業概要
vottia株式会社は2025年4月21日に設立予定で、資本金は1.9億円に設定されています。モビルス株式会社とトランスコスモス株式会社がそれぞれ50%ずつの株主となり、AIプラットフォームの開発と運用を行います。vottiaが目指すのはAI技術による顧客体験の革新で、消費者のニーズにより適したサービスを提供することです。公式サイトは
こちらです。
モビルスとトランスコスモスの強み
モビルスは、顧客体験のブランド設計に注力し、企業価値の向上にも貢献してきました。一方、トランスコスモスは1966年の創業以来、最新の技術と優れた人材の融合を通じて、グローバルなビジネスプロセスの最適化を支援しています。世界36の国と地域で展開されるこの2社の取組は、顧客にとっても企業にとっても大きな利益をもたらすでしょう。特に、モビルスが展開する「MooA®」などの新たな生成AIサービスは、今後の市場においての競争力を高める重要な要素です。
この合弁会社vottiaの活動が、さらなる消費者満足度向上にどのように寄与するのか、今後の展開に注目が集まります。どのようにして両社がAI技術を駆使して顧客との新しい接点を生み出すのか、その答えが期待されます。